今なおファンタジー映画の金字塔として”好きな映画”にも良く数えられる『ナルニア国物語』シリーズ。観た事が無い人もきっとタイトルは聞いた事がある様な作品ですが、この3部作、全3作品を観ると通常版でも406分。更には特別版だと少し長くなり415分と一気に見るには結構大変…。
スケールの大きい作品ですし、公開年も最終章の『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』でも2011年と結構前の作品なので昔観た事がある人も結構忘れているハズ。
家族関係も複雑ですし名前も似ていたり…と作品の途中でも”?”となるキャラクターと出会わす事も多いハズ!そんな人にも、久しぶりに見る人も。そして、これから観る人の予習に。相関図や主要キャラクター/登場人物一覧を含め是非ご活用下さい!
『ナルニア国物語』シリーズ:キャラクター 相関図
『ナルニア国物語』シリーズにおける本編3作品の主要なキャラクター/登場人物の相関図は上記の通り。思いのほかスッキリして見えますが、主人公たちが成長したり賞を跨ぐたびに”ナルニア”世界の時間軸が大きく進んでいたりするので、観ている人にとっては結構カオス。見直す人も、これから観る人も章が変わるタイミングで相関図を見直す事をおススメします。
作中でも顔は見たことはあるけど誰だっけ?となった人は、下の各キャラクター/登場人物紹介も合わせて確認ください。
※相関図はクリックで拡大します!
『ナルニア国物語』ペベンシー家のキャラクター/登場人物
「小さい人」と呼ばれる種族である”ホビット族”。足の裏が丈夫で裸足で生活し、日に6度の食事を食べる。スミアルと呼ばれるトンネル/竪穴式の住居に住んでおり自然と平和を好む種族である。
『ロード・オブ・ザ・リング』では主役キャラクターがホビット族である事もあり、いざとなると思わぬ勇気と機転。そして持久力を見せる。
ピーター・ペベンシー(ウィリアム・モーズリー)
ペベンシー兄妹の長男であり、≪英雄王≫となる運命を担う少年。ナルニア国では予言された王としてアスラン軍の全権を握る役を任じられる。王の印として贈られた銀の剣を振るい戦場で先陣を駆ける。
冷静な性格で兄弟のまとめ役であるが、
のセリフの通り、長兄としての気概がそうさせているようで『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』時には年齢相応の態度をとる事も多かった。物語を通じて成長していき『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』時点では大人に近づいた(=子どもでは無くなった)為、ナルニア国へは行くことが出来なくなっている。
スーザン・ペベンシー(アナ・ポップルウェル)
ペベンシー兄妹の長女。聡明で、兄妹の中でも最も現実的な性格。≪優しの君≫となる運命を担う少女。
アーチェリーと水泳が得意。物語上では大変美しく色んな王から求婚される。
弓矢と後に第2章でも活躍する角笛を持ち、ナルニアでの旅を通じて、時には感じることが考えることよりも大切だと気づく。カスピアン王子とは互いに惹かれ合うも現実世界に戻り、その後はピーターと同じく大人になったためナルニア国へは戻る事は無かった。
ナルニアで女王として過ごしてきた人生そのものが単なる夢に過ぎなかったと捉えるなど、兄妹の中で唯一ナルニアでの生活を否定する反応をリアリストであり、余談になるが、原作では『ナルニア国物語7 最後の戦い』で恋人が出来、もう純粋な心には戻れ無くなってしまったのでペベンシー兄弟の仲では唯一ナルニア国へは戻れなかった。※ピーターも、大人になってはいましたが、アスランを純粋に信じる事が出来たのでナルニア国へ戻る事が出来ている。
エドマンド・ペベンシー(スキャンダー・ケインズ)
ペベンシー兄妹の次男。好奇心が強く第一章時点では、年齢故の反抗期なのか反抗心も家族の誰よりも強く、リーダーの様に振る舞うピーターに反発し運命に逆らい白い魔女に加担するなど物語内にトラブルを巻き起こす。1章だけだと完全なクズっぷり。
白い魔女に加担していた事もあり、4兄弟の中で唯一サンタクロースからアイテムを貰っていない。
第一章ではそんな残念な役回りを持つキャラクターでありながら≪正義王≫となる運命を担っており、章を追うほどに頼もしく成長し『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』ではナルニア国へ来る事の叶わなかった年長2人の役割をきっちり果たす。
ルーシー・ペベンシー(ジョージー・ヘンリー)
ペベンシー兄妹の次女であり末っ子。神秘の扉に導かれて、ナルニア国に最初に足を踏み入れたのが彼女。
幼さ故に目の前で起こる不思議な出来事を心底から信じる事が出来、兄弟の中でも最もアスランに近い存在であり、無垢な心の持ち主。外見とは裏腹に≪頼もしの君≫となる運命を担い、サンタクロースから万能薬と短剣を授かる。
物語を通じ、誰よりもナルニアを信じ物語の指標となる少女であり、ナルニア国物語の3部作はルーシーがドアを開けて始まり、ルーシーがドアを閉めながら幕を閉じる.
ユースチス・スクラブ(ウィル・ポールター)
『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』で初めてナルニアへ足を踏み入れたペベンシー兄弟の親戚でありオタク。
2章までの4名体制では無く、エンドマンド/ルーシーとの3名体制で物語が進むが非常にウザったいキャラクターになっている。
基本的には、悪戯をして兄妹を困らせたり、弱い癖に強がったり、戦いから逃げ出そうとして敵に逆に捕まったりと、第一章のエドマンドの100倍ウザい。最終的にはその傲慢さ貪欲さからドラゴンになってしまうのだが…。
ウザさが強い分、最終的な成長した彼の姿は一見の価値あり。ネズミが一番の友達。
ディゴリー・カーク(ジム・ブロードベント)
教授でありイギリスの田舎に邸宅を構える老人。
『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』でペベンシー兄弟は彼の邸宅に疎開しにやってくる。その邸宅にあったワードローブから4兄弟はナルニアへ足を踏み入れるのだが…。『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』では最後に登場してナルニアを惜しむ子供をこっそりなだめ、ナルニアへは別の手段でも行くことが出来ると、続編のネタを投擲する。
実は、ナルニア国建国に貢献をしており、ナルニア王国に足を踏み入れた最初の人間の1人だったりする。
マクレディ(エリザベス・ホーソーン)
疎開先のカーク教授の邸宅に勤める家政婦。
4兄弟がクリケットをしていた最中に窓ガラスを割ってしまい4兄弟に叱責。4人は彼女から逃げるために衣装ダンスの中に隠れ、ナルニアの世界へ行ってしまう。ある意味この女性が居ないと始まらなった物語。
『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』主要 登場人物
『第1章:ライオンと魔女』では、疎開した田舎町のクローゼットから物語が始まります。戦争中のイギリスからファンタジーの世界のナルニアでペベンシー家の4人の兄弟が、創造主であるライオンのアスランに導かれ、ナルニアを支配する白い魔女からナルニアを解放し、長い冬を終わらせるため戦いを挑むのですが…。
第一章のナルニアはファンタジー一色の世界。なので登場人物もほとんど架空の生き物たちです。
アスラン(リーアム・ニーソン)
ナルニア国物語の造物主であり、神であり、4兄弟の導き手であり、ライオン。
の言葉の通り『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』では、エドモンドを救うために死亡するも石のテーブルを裂き復活して魔女を自ら一掃するというイエス・キリスト感のある存在。ペベンシー4兄弟に○○の君。の様な二つ名を送ったのも彼。
ペペンシー兄弟にとっては最も頼れる存在であり、アスランにとっても兄弟たちは信頼ある友人である。特に末妹のルーシィとは仲が良く、親子のような強い絆を結び『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』では姉のスーザンと比較し卑下する彼女を諫める様なセリフもはなっている。
因みに、アスランという名前の意味はトルコ語ではライオン。
タムナス(ジェームズ・マカヴォイ)
ルーシーがナルニアで初めて出会うナルニア人であり、フォーン(半神半獣)。笛の名手で呼び名は「タムナスさん」。
不思議の国のアリスでいう、白ウサギ。初めて会ったルーシーにお茶の時間に誘いを家に招待したりと特にルーシーとは関係が深い。
白い魔女の元召使いでありながら、ナルニア王国の高官まで上り詰める。
ビーバーさん/ビーバー奥さん(レイ・ウィンストン/ドーン・フレンチ)
タムナスに頼まれて、ペベンシー兄弟を家に迎え入れるビーバーの夫婦。
話す事と人っぽい生活様式を除けば”まんまビーバー”。アスランと待ち合わせの石舞台へ、エドマンドを除くペベンシー兄弟を案内する。その際、アスランにエドマンドが裏切った事をサラッとチクったのもビーバーさんだったりする。
サンタクロース(ジェームズ・コスモ)
白い魔女に締め出されていたが、アスランとともに戻り、物語の重要なカギとなアイテムをペベンシー兄弟に贈る。
ピーターに剣と盾、スーザンに的を絶対外さない弓矢と助けを呼ぶ角笛、ルーシーに短剣と万能の薬酒を贈るが、白い魔女側についていたエドマンドには当たり前だがプレゼントなど無い。
オレイアス(パトリック・ケイク)
アスランが信頼している半人半獣の兵士のうちの一人。ケンタウロスであり双剣使い。
アスランが亡くなったと聞いた時には、アスランが指名したナルニアの王であるピーターの指示に従う事をいち早く誓う。ピーターの相棒として、アスランが戦いの助っ人として来るまで最前線で戦う。
魔女の軍がナルニアに浸食してきた際は、自ら敵に向かって勇猛に戦う。アスランに最も近い兵士であり、強力な騎士。
白い魔女(ティルダ・スウィントン)
ナルニアに100年の冬をもたらし、春の来ない国とした自称ナルニアの女王。歯向かう者を石像に変えて、恐怖によってナルニアに君臨している。
「アダムのむすこ」と「イブのむすめ」、つまり「人間の子供たち≒ペベンシー兄弟」が王座に就くことが自らの最期であり、冬の終焉となるという予言を信じ、エドマンドを好物のターキッシュディライト(日本語翻訳ではプリン)で誘惑し、兄弟を裏切らせ予言を履行させない様に画策するもアスランによって倒される。
『ナルニア国物語/第2章: カスピアン王子の角笛』では、戦闘中ニカブリクを含む信者が彼女を意識を通じて復活させることができると間接的に言及しており、実際、復活しかける。
映画では第三章までなので、彼女の顛末を知りたい人は是非、原作の「魔術師のおい―ナルニア国ものがたり6章」を読んで見ては?
オトミン将軍(シェーン・ランギ)
白い魔女に仕えるミノタウロスであり将軍。
ケンタウロスのイメージとは違い、白い魔女軍の采配を取ったり、陣取りを決めたりと膂力だけでは無く知力にも秀でた存在。
アスラン軍との戦闘でも斧を振り回し、敵をなぎ倒しアスラン軍の主力であるオレイアスとも引けを取らない無双っぷりを見せる。
ジナーブリック(キラン・シャー)
白い魔女に一番近い手下であり、魔女が移動する時には常にお供してお世話をしている。
捕虜であるエドマンドを戦闘前夜のオレイアスの奇襲により逃がしてしまう。逆に気に括り付けられている所を魔女に見つかり、がっかりされて「殺されるのではないか」と怯えていたが、翌日の戦闘にも参加している。
基本的には、白い魔女の恐怖による支配の様な関係に見えるが非常に忠誠心の強い家来。
『ナルニア国物語/第2章: カスピアン王子の角笛』主要 登場人物
これまで、主人公たちと第一章に登場する主要キャラクターを紹介してきましたが、主要人物だけでも人数が多く、文字数の都合上次ページで紹介しています。
『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』主要 登場人物
『ナルニア国物語』シリーズの最終章である『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』に登場するキャラクターも非常に多いのでこちらもページを分けてご紹介します。コチラからも飛べますが、紹介は3ページ目になります!
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