『名探偵コナン』の物語の鍵を握るであろう第一話から登場する最大の敵。それが”黒の組織”。
要人暗殺から、金銭やプログラムソフトの取引・ウィルスに薬品開発などあらゆる犯罪行為に手を染める犯罪組織であり、人脈は国を関係せず財政界までに及ぶ国際的な巨大犯罪シンジゲートです。
“黒の組織”はコナン達の呼び名であり本当の組織名は分かっておらず、メンバーの登場機会は少なくいですが、物語の根幹に深く関係する組織であることは間違いなく、今回は原作及びTV/映画シリーズに登場した総勢34人についてご紹介していきます。
『名探偵コナン』自体が100巻を超え、かなりの長編漫画となりストーリー/登場人物が入り組み複雑化しているので、主要なキャラクターを相関図と合わせて、個別にキャラクターを紹介していきます。久々に『名探偵コナン』に触れる前に、劇場版を見る前に。この機会に是非、一気に復習してみませんか?
『名探偵コナン』の”黒の組織”キャラクター相関図
『名探偵コナン』に登場する主要な”黒の組織”に属するキャラクター相関図は上記の通り。
組織に与するキャラクター数は34名とそこまで多くはありませんが、物語の進行により多国籍化やキャラクターの死亡/追加が頻繁に発生するので、読み直す人も、これから観る人も「?」と一瞬でも思ったタイミングで相関図を見直す事をおススメします。
時々回想で過去のキャラクターをいきなり出してくる事もあり、顔は見たことはあるけど誰だっけ?となった人は、下の各キャラクター紹介も合わせて確認ください。
※相関図はクリックで拡大します!
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“黒の組織”のBOSS
あの方/烏丸 蓮耶(CV:???)
アニメ第941・942話で発覚した”黒の組織”のボス。組織のメンバーのコードネームが酒の名前だが、ボスである烏丸にはコードネームは無い。
半世紀前に99歳で謎の死を遂げた大富豪であり、実際の年齢は死亡時点で100歳を超えていたとされいた。
その素顔は不明だが、シルエットは首筋まで伸びた髪と高い鼻、そしてやや肥満気味な体型が特徴的。右手には杖を持ち、左肩には自身の紋章にもなっているカラスらしき鳥を乗せている。
莫大な量の財産を所有する名の知れた資産家であり、とある山奥に館そのものが千億以上の純金で出来ている洋館「黄昏の館」という別荘があり、そこにある全ての調度品や装飾品は彼の特注品で、それら全てに先程のカラスをあしらった紋章が刻まれている。今は衰退している烏丸家だが隠された財力は鈴木財閥や大岡家を上回る日本屈指の規模で、裏社会への影響力も日本を超えた世界有数レベル。
母親から譲り受けた前述の「黄昏の館」に隠された財宝を探すべく、優秀な考古学者を多数館に集め財宝探しをさせるも見つからず、激昂し集めた考古学者たちを次々に殺すなど目的達成のためには手段を選ばない男。
“黒の組織”の幹部たち
“黒の組織”では地位が上がれば、ボスからコードネームとして、酒やカクテルの名前を付けられます。基本的にNo.2のラム以外の幹部は同列ではあるものの、ボスとの関係が深ければ他の幹部と比べていくらか立場が強いくなる性質があります。(幹部たちが協力する作戦ではリーダー格なジン、あの方のお気に入りで周りの幹部から嫌われても殺されないベルモットなど)
ラム/脇田 兼則(CV:千葉繁)
自称「流れの板前」であるが、実際は”黒の組織”のNo.2であるラム。56歳。一人称は「アッシ」
同じ場所に留まるのは性に合わないので、脇田 兼則としては店を転々としながら現在は「米花いろは寿司」の板前として働いていると同時に、その見た目と裏腹に推理が得意で、安室透と同様に毛利小五郎に弟子入りしている。
1066話の「RUM」で正体が発覚するが、“黒の組織”の幹部としては古参の様で、少なくとも宮野志保が所属していた頃から、組織のNo.2だった。ただし、ラムは組織のメンバーでさえその姿を知っている者が限られており100巻まで非常に謎に満ちた人物でラムの正体についても“あの方”同様に色々な考察がされた。
ジン/黒澤 陣(CV:堀之紀)
黒の組織の幹部で、主人公・江戸川コナン最大の宿敵。
取引現場を目撃した工藤新一を殴打し行動不能にさせた上で毒殺するつもりでAPTX4869を飲ませた張本人であり、コナンたちが“黒の組織”を追い続ける切っ掛けとなった人物。
純粋な悪役で明確に分かっているだけでも“黒の組織”内で最も人を殺している人物であり、戦闘能力も高い。また単純な戦闘力だけでは無く非常に頭の切れる人物で、多方面における知識の造詣も深く、時としてコナンや服部平次といった高校生探偵はおろか、赤井秀一や安室透、工藤優作等にも引けを取らない推理力も発揮する。
時計型麻酔銃を撃たれて眠らなかった唯一の人物であり、組織への強い忠誠心も持ち合わせている。色んな場面で他の幹部たちに指示をだし、チームを率いる描写があるが特段優位なポジションにいるわけでは無く、他の幹部と同列である。
また非常に冷徹な性格をしており、裏切り者や警察に手が回りそうな者、果ては目撃者であれば問答無用で抹殺してしまう。それは身近な人物であっても同様であり肉体関係を持っているベルモットが怪しい素振りを見せると殺そうとしたり、安室透ことバーボンや水無怜奈ことキールについても怪しんでおり機会があれば抹殺しようと考えている模様。因みに殺した人間の顔と名前は忘れることにしているため、殺した相手がもし生きていてもジン本人は気付かない…。
ウォッカ /魚塚 三郎(CV:立木文彦)
黒の組織の幹部メンバー。ジンのサポートを主に担当し付き従っている描写が多いが、黒の組織内では同格の幹部であり“あくまでも”個人的なジンの舎弟分である。
その外見に違わず極悪非道な性格だが、組織の中では人間味がある方で、ジンの提案した作戦に不満を言うメンバーをなだめる等、フォローに回る事が多く黒の組織に与しながら人を殺した描写の無い人物でもある。
基本的には黒の組織には珍しい脳筋タイプのキャラクターであり知性面については「ジンの兄貴」が担当している事が多い。その反面、情報収集等のバックアップや各乗り物の操縦技術は高く役割をうまく分担している。また、見た目に反して非常に記憶力が高く、ジンが殺害した人間の情報が必要になった場合は、ジンにそれを伝える役目も担っている。
ベルモット/シャロン・ヴィンヤード(CV:小山茉美)
黒の組織の幹部であり、仮の姿は本作に登場する1年前に他界したハリウッドの大女優であるシャロン・ヴィンヤード。。黒の組織の中でコナン及び灰原の正体を知る唯一の人物。
「千の顔を持つ魔女」と呼ばれる程の変装の達人で、劇中では20-30歳代の女性に見えるが実年齢は40歳を超える女性であり、表舞台ではシャロン・ヴィンヤードの娘としてクリス・ヴィンヤードとして生活をしている。その高い変装技術は女優時代に、役作りも兼ねて工藤有希子と共に黒羽盗一から学んだものであり、変声機を通さずに他人の声を出すことができるのは彼女以外は怪盗キッドだけである。
組織のボスであるあの方のお気に入りで他の幹部よりも自由な行動が許されているのだが、その立場を良い事に独断専行と言える行動も非常に多く、極度なまでの秘密主義者である事からジンからは疑いの目を向けられている。
灰原の時には笑いながら精神的に追い込んだ末に殺そうとしたり、自分の保身の為なら味方を平然と使い捨てにするなど基本的には悪人。またカルバドスを見殺しにして自殺に追いやった事により組織内の同幹部であるキャンティやコルンからは激しく嫌悪されている。その反面、ニューヨークで日系人の通り魔に成りすました際、自身を捨て身で助けた工藤新一・毛利蘭の事を自分の身を危険に晒してまで守ろうとするなど自身の尺度によっては聖人的な行動も見られる。
作者である青山剛昌によると、女優時代の元親友である工藤有希子と共に『ルパン3世』峰不二子をモデルとしており、有希子が良い方の峰不二子、ベルモットが悪い方の峰不二子との事。
ピスコ/枡山 憲三(CV:村松康雄)
黒の組織の幹部であり、表の顔は「経済界の大物」と称される大手自動車メーカー会長。71歳。
組織と関わりを持っていた議員・呑口重彦の殺害に成功するも、その現場を写真に撮られ、情報流出を防ぐためジンに殺害される。黒の組織への在籍期間も長く、幹部として地位も高かった事もあり基本的に自身の判断で組織のメンバーを処分しようとするジンも、ピスコの暗殺に関しては事前にあの方の了解を取っていた。
高い洞察力と、非常に高い狙撃能力を持っおり、アイリッシュからは父親のように慕われるなど組織内での面倒見も良かったようで、シェリー(宮野志保)の両親である宮野厚司・宮野エレーナ夫妻とも親しい仲にあり、APTX4869のことも知っていた。その事もあってか灰原哀を一目見ただけでその正体に気づいた。
キャンティ(CV:井上喜久子)
黒の組織の幹部の一人である腕利きの女性スナイパー
コルンとコンビを組んで活動をしている。幹部ではあるが基本的には実務が多くチームを率いたり人材を育成している様子はない。
遠くからジンと対立している有力な組織メンバーの射殺に成功する等、狙撃手としては非常に優秀である。その一方、非常に短気な性格で待ち伏せ時間が長くなると癇癪を起こしたり、人目に付く形で狙撃体勢を取ったことから一般市民に発見されるなどスナイパーとしての資質には難がある様な場面も目立つ。
組織に属するキャラクターの中では協調性が高く、仲間意識が強いキャラクターでありカルバドスを利用して見殺しにしたベルモットの事は「本当はとうの昔に殺ってるところさ! 『あの方』のお気に入りじゃなきゃね!」と吐き捨てるほど嫌っている。
コルン(CV:木下浩之)
黒の組織の幹部の一人。腕利きの男性スナイパー。
同じ組織の女性スナイパー・キャンティとコンビを組み、幹部でありながら現場で狙撃に当たる。短気で口うるさいキャンティに対し、辛抱強く無口でほとんど喋らず、感情に左右されない冷静さを持つ分、キャンティよりスナイパーの実力は上であり、2人で行動をする際には狙撃の場所はコルンが指定するなど彼が主導権を握る。
キャンティとともにカルバトスとは親密であったためキャンティと同じく、組織のメンバーであるベルモットについては同様の理由で嫌っており仲間意識が強く、組織内の他者については気遣う感情が濃い。
テキーラ(CV:廣田行生)
関西弁を喋り、身長は2mを越す黒の組織の幹部の一人。
床に落ちた小銭を拾おうとしているコナンを蹴り飛ばすなど、性格はかなり粗暴であるが知性面は低い様で、ゲーム制作会社・満天堂との取引中、取引相手を狙った別の事件に巻き込まれて爆死する。
ジン・ラム・ウォッカに繋がる4大スピリッツであるテキーラをコードネームに持つ幹部なのに、登場していきなり死亡した悲しきキャラクター。
“黒の組織”のコードネームを持つ構成員
実際に作中で幹部では無いとは明言されていないものの、コードネームを持つが幹部クラスの人材に対しては頭の上がらない態度を見せる人たちや、それに準ずる人たちをここでは紹介していきます。
作中での登場キャラクター数も多いので次ページで紹介していきます。
“黒の組織”のコードネームを持たない構成員
コードネームを持たない”黒の組織”の純然たる構成員。作中での待遇も一部のキャラクターを除きコードネーム持ちとは比べ物にならない程、扱いが酷いので忘れてしまっているキャラクターも多いハズ。
文字数の都合上、3ページ目で紹介していきます!先に知りたい方はコチラからも飛べます。
“黒の組織”に潜入するNOC(Non-Official Cover)達
“黒の組織”に潜入している各国のスパイたち。これまでに登場した”黒の組織”のメンバーの内、最も多い9名が属するグループです。大丈夫か?黒の組織…こちらもキャラクター数が多いので4P目で紹介しておりますので、下部から飛んで頂くか、こちらからご確認ください。
コメント
黒の組織のメンバーについて詳しく知れて良かったです。個人的にキュラソーが死んじゃったのが涙腺崩壊しそうで悲しかったです。「止まれーー!」がアドリブだったということがビックリしました。