『名探偵コナン』警視庁に属するキャラクター
捜査一課
目暮十三(CV:茶風林)
警視庁刑事部捜査一課強行犯三係の警部。
小五郎の元上司であり、探偵である小五郎や新一を頼りにしている。いつもかぶっているつばのある帽子がトレードマーク。いつも帽子と同じ茶色のコートを着ている。
正義感・使命感がやや極端なほど強く、犯罪者を絶対悪と見なし、過度な言動を取ることも多い反面、自身の推理能力は低く、昔ながらの探偵ものに登場する人物像の様に間抜けさも目立つ。
普段は温厚で部下からの信頼が厚いが怒ると怖く、工藤優作からは「鬼警部」と呼ばれている。コナンが遭遇する事件の現場には管轄下なので当たり前ですが、必ずと言っていいほど現れ、1巻から登場しているので、登場回数で言えばレギュラーメンバーと引けを取らないキャラクターであり、ジン&ウォッカを「黒ずくめの男」と呼んだ最初の人物でもある。
白鳥任三郎(CV:塩沢兼人→井上和彦)
警視庁刑事部捜査一課強行犯三係の警部。
キャリア組で金持ちのお坊ちゃま。時々エリート自慢をするなど、プライドが高く、鼻持ちならない嫌味な面もあるが、どこか抜けており憎めないキャラクター。
かつては佐藤刑事に想いを寄せていたが、現在はコナンたちの担任であり、初恋の人である佐藤刑事に瓜二つの小林先生と交際中。
元々は劇場版第1作『時計じかけの摩天楼』に登場した劇場版オリジナルキャラクターで、容疑者候補としての登場だったが、21巻から原作にも参加し準レギュラーに昇格。
佐藤美和子(CV:湯屋敦子)
警視庁刑事部捜査一課強行犯三係の警部補。28歳。
男気あふれる性格だが、優しく時に天然で、自身に自覚は無いが警視庁ではアイドル的存在。交通課の宮本由美とは親友であり、現在は高木刑事と交際中。(最新作映画で夫婦に)
警視庁の捜査一課に勤務し、事件の際は頭の回転の速さや抜群の銃の腕前、さらに蘭並みの戦闘能力を遺憾なく発揮し、刑事としてかなり有能。とたび事件が起こるとその手腕をいかんなく発揮している。
過去には父親や恋人が殉職など、内に抱えるトラウマが多く、『揺れる警視庁1200万人の人質』まではこれらのトラウマに纏わる事件では冷静さを失い、取り乱すことも多かったが、高木刑事との交際などを経て、現状はそのトラウマと向き合い克服している模様。
高木渉(CV:高木渉)
警視庁刑事部捜査一課強行犯三係に配属されている巡査部長。
お人好しでおっちょこちょいだが、真面目で誠実な人柄。推理力は高いほうではなく当初は頼りないキャラだったがコナンや少年探偵団には気軽に頼れる存在。
様々な困難を乗り越え成長し作中でも活躍する場面も増え、更には片思いであった同じ課の警部補である佐藤刑事と両想いになり、最新作映画『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』では結婚にまでこぎつける。
もともとは原作に登場せず、アニメ版において事件の検証説明をさせる役として登場したオリジナルキャラクターであり、アニメから原作に登場した珍しいキャラクター。そもそも名前も無いモブキャラだったが声優の高木渉がアドリブで名乗った事から名前が定着する。漫画初登場は14巻の『時代劇俳優殺人事件』から。
その後は先輩の伊達航とコンビを組んでいた過去や、先にも述べた佐藤刑事との恋愛などキャラクターとして深堀され、今ではレギュラーキャラクターとなっている。
千葉和伸(CV:千葉一伸)
警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の巡査部長。
高木刑事同様にアニメオリジナルのモブキャラから原作漫画にも登場するようになったキャラクター。ストーリーの中で、三池苗子の作戦によってダイエットに成功したときには見違えるほどのイケメンになったが、イケメンになりすぎて他の婦警にもモテてしまい、千葉を他の女に取られてしまうのを警戒した三池がチョコを大量に送りリバウンドし元の姿に戻った。
高木と同様に温厚で心優しい性格で少年探偵団とも仲の良い刑事の一人だが、見た目宜しく私生活は割とだらしないく、部屋は散らかり気味で遅刻魔らしい。
伊達航(CV:藤原啓治→東地宏樹)
元警視庁刑事部 捜査一課強行犯三係の刑事。
1年前に居眠り運転の車にはねられて死亡。降谷零・諸伏景光・萩原研二、松田陣平とは警察学校の同期であり、見た目は少し老けているが年は佐藤刑事の一つ年上。いつも爪楊枝をくわえている。
高木刑事の教育係を務め「殺しても死なない」と評されるほどのタフガイで、巨漢の被疑者を瞬時に確保するなど身体能力も高かかった。同期の降谷に対して、無茶をしがちであることを心配し、高木にも「刑事といえど命は一つ、そいつの張り所を間違えるな」と忠告していた。
弓長警部(CV:徳弘夏生)
警視庁刑事部捜査一課火災犯捜査係の警部。
まだ毛利小五郎が火災犯係に所属していた頃の上司で、現場を踏み荒す度に消防に叱られていた仲だったが、現在は真摯にかつ念入りに捜査に取り組むスタイルとなっている。無精髭を生やした厳つい体の刑事だが、人情家で子供にも優しく接しコナン達の助言も素直に聞き入れている。
推理力も割と高く少なくとも毛利小五郎よりも優秀な模様。火災事件で登場することが多く、原作では12回。アニメでは9回登場しているが苗字のみで名前は付けられていない珍しいキャラクター。
松本清長(CV:加藤精三)
警視庁捜査一課を取りまとめる管理官で、階級は警視。
現在はその管理官の席を長野県警に出向していた黒田兵衛に譲っている。毛利小五郎も刑事時代に世話になっており、小五郎は彼に頭が上がらない。顔に刀傷を持ち強面だが、部下思いで信頼のおける人物。また、娘の小百合は新一や蘭の帝丹中学時代の担任だった。
声優を務める加藤精三が亡くなられて以降は原作/アニメとも登場する事は無くなっていたが、後劇場版第25作『ハロウィンの花嫁』冒頭で久々の登場を果たした。※その際もセリフは一切無し。
黒田兵衛(CV:岸野幸正)
長野県警捜査一課長だったが、松本清長警視正に代わり警視庁捜査一課の管理官に就任。50歳。階級は警視。
強面なうえに大柄な体格が特徴で、長野県警の大和敢助には「どこかの組織の大ボスみたいな面」と評されている。また過去、大きな事故に遭っており顔の右半分に火傷痕と、右目の義眼はそれの名残。そういった経緯もあり長らく「黒の組織」のNo.2であるラム疑惑があったが、実際は警視庁捜査一課の管理官でありながら警察庁警備局警備企画課(通称ゼロ)のボスであり、全国公安警察のトップである裏理事官だった。
小田切敏郎(CV:中田浩二)
警視庁刑事部部長であり階級は警視長。56歳。
毛利小五郎の刑事時代の上司であり、『真実を明らかにするのは、我々警察の役目』という信念を持ち、信念を立てるに足りる有能な人物。コナンをただの子供出ない事を見抜いている。
劇場版オリジナルキャラクターであり、劇場版第4作『瞳の中の暗殺者』で初登場。原作・テレビアニメ版には登場していないが、その後の劇場版に2度登場している。
捜査二課
中森銀三(CV:石塚運昇→石井康嗣)
警視庁刑事部捜査二課知能犯捜査係所属の警部。41歳。
『名探偵コナン』へのデビューを契機に港警察署から警視庁へ異動。目暮十三の同期だが仲が悪く「タヌキ」呼ばわりしており、毛利小五郎とも犬猿の仲。初代怪盗キッドの代から追い続けているキッド専任捜査官であるが常にキッドに逃げられている。
元々は「まじっく快斗」からの出張キャラなので単体で出演では無く、キッドの登場回数の増加に合わせて出番が増加。キッドの逮捕する事に対しての執念と信念は人一倍強い反面、キッドが逮捕できるのなら最悪宝物を犠牲にしても構わないという、警察官として市民からの信頼を失いかねない問題的な考え方をしている問題人物でもある。
茶木神太郎(CV:田中信夫)
警視庁刑事部捜査第二課 知能犯捜査係の警視。毛利小五郎とは顔見知りで毛利、警視殿と呼び合う関係。
中森警部の上司であり、共に怪盗キッドを追っているが、いつも逃げられてしまっている。現在は、現場を中森警部に任せて、デスクで予告状についての検証をするのが中心業務になっている。
「まじっく快斗」のキャラクターだが、初登場は「名探偵コナン」の方が先という異色の経歴を持つキャラクター。
爆発物処理班
松田陣平(CV:神奈延年)
警備部機動隊の爆発物処理班の隊員だったが、後に警視庁刑事部捜査一課強行犯三係に転属。
爆発物処理班時代の爆弾事故で親友であり、同じ鬼塚教場に在籍してい同期の萩原研二を失い、特殊犯係に転属を希望するも、頭を冷やすようにと強行犯係に回された。
周囲の言う事を聞かず、1人で爆弾犯を追い続け、転属されてわずか1週間後に、爆弾魔が仕掛けた爆発物の場所を突き止めるも、人々を守るためあえて犠牲になる事を選び、親友の無念を晴らすことなく殉職する。そのため、作中に登場した時点で故人。
佐藤美和子とは両想いかと思われるが、当人同士が、明確に告白しあった訳ではない。
萩原研二(CV:三木眞一郎)
警視庁警備部機動隊 発物処理班の隊員。神奈川県警の萩原千速は実姉。
降谷零・諸伏景光・伊達航、松田陣平とは同じ鬼塚教場に在籍してい同期。特に松田陣平とは同期を超えた親友と呼べる存在。
作中では登場時で故人。7年前に発生した2つの場所に爆弾が仕掛けられている事件で、松田と萩原が爆弾の処理を担当するも松田は爆弾を処理できたが、萩原は間に合わず殉職した。
ドライビングテクニックは後の降谷以上の実力を持ち、機転も効き非常に優れた洞察力も持ち合わせ優秀な警察官の資質を見せる。またお年寄りの頼みに最後まで付き合うなどの誠実で優しい性格でありコミュニケーション能力に長けた優秀なキャラクターだった。
交通課+鑑識課
宮本由美(CV:杉本ゆう)
警視庁交通部交通執行課の婦警。
警視庁内では顔が広く部署の垣根無く知り合いが多い。巡回の際は三池苗子とミニパトで一緒に行動している。合コン好きで性格は強気。スボラで徹夜で麻雀に興ずるオヤジ系女子。小嶋元太からはミニパトの姉ちゃんと呼ばれている。
人の色恋沙汰が好物で佐藤美和子と高木渉の恋愛に発破をかけ、三池苗子と千葉和伸がくっつくのを阻止しようとしたりした。
自身は入庁前まではチュウ吉こと羽田秀吉と交際していたが、羽田秀吉の意志で7冠を取るまでは距離を置いていた。その後、羽田秀吉がタイトルを落したことを切っ掛けに発破をかけヨリを戻すが羽田秀吉がプロ棋士であることを知らず、本人は駆け出しの落語家だと思っていた。
三池苗子(CV:田中理恵)
警視庁交通部交通執行課の婦警。
杯戸署から異動し転属後は宮本由美とミニパトで行動している。髪型はツインテールで、童顔で小柄。
捜査一課の千葉和伸とは帝丹小学校の同級生であり当時は両想いの間柄だったが、長らく千葉に「同級生」だと気付かれる事は無かった。苗子が犯人に拉致され助け出した千葉が気付き、事件後は千葉の部屋で手料理を振舞うなど順調に交際を始めている
トメさん(CV:中嶋聡彦)
警視庁刑事部鑑識課の中年男性鑑識官。
フルネームは全く明かされておらず不明だが、目暮十三などの刑事たちと江戸川コナンたちからはこの愛称で呼ばれている。
コナンにもよく気さくに話しかけており、民間人であるコナン達を暖かく見守り、現場の証拠情報を提供するなど警察官としての資質はさておき協力的なキャラクターとなっている。
劇場版作品「天国へのカウントダウン」にも登場するなど、アニメオリジナルキャラクターとして長年愛された準レギュラーキャラであったが、担当声優の中嶋聡彦氏が2017年に逝去されてからは登場していない。
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