第三部『スターダストクルセイダース』について
第2部『戦闘潮流』から50年後の1988年の日本から舞台の第三部。主人公であるJOJOも日本人でありジョセフ・ジョースターの孫である空条承太郎。第一部『ファントムブラッド』からのジョースター家の宿敵であるDIOの復活によりジョースター家の面々がスタンド能力に目覚めるのですが、闘争心の無い承太郎の母、ホリィはスタンド能力に目覚めた事で命の危機に。母ホリィを助ける為にも承太郎は仲間の助けを得てDIOを倒すべくエジプトを目指す…。
というのが簡単なあらすじですが、この第三部から幽波紋ことスタンド能力が登場しキャラクター毎に持つ能力によるバトル漫画になっています。スタンド能力が初めて描かれた作品なので、あまりスタンド自体の能力は複雑なモノが少なく、近接パワータイプが多いのも特徴的です。シリーズでいけば最多のスタンドが登場したのも、この『スターダストクルセイダース』です。
今回は『スターダストクルセイダース』に登場する全35体のキャラクター/スタンドを解説していきます。と言え、1体づつでは無く一覧で知りたい!という人はコチラからご確認下さい!
スタンドの能力チャートについて
スタンド能力の能力チャートについては、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部・黄金の風連載時に登場した単行本の章と章の間に記載されているスタンドの強さの1つの基準になります。
以下の様に、破壊力から成長性の6カテゴリをA~Eのランクで分類されていますが、スタンドの持つ独自の能力などで強さは変動しますし、同じ破壊力Aでも天と地ほどの差がある場合もあるので、あくまで参考値ですが本体/スタンド能力の紹介と合わせてご確認ください!
第三部『スターダストクルセイダース』:主人公一行
空条承太郎/スタープラチナ(星の白金)
スタンド名 | スタープラチナ | ||||
本体 | 空条承太郎 | ||||
タイプ | 近距離パワー型 | ||||
破壊力 | A | スピード | A | 射程 | C |
持続力 | A | 精密機動性 | A | 成長性 | A |
ジョジョの奇妙な冒険:第三部『スターダストクルセイダース』の主人公にしてジョジョの奇妙な冒険第二部『戦闘潮流』で主人公を務めたジョせフ・ショースターの孫。血液型はB型。身長は195cm、体重は82㎏。
第三部時点では高校性で、好きな歌手は久保田利伸、好きなスポーツ選手は千代の富士、好きな女の子のタイプは日本人的な女性、大嫌いなタイプはウットーしい女、好きな映画は『ネバー・クライ・ウルフ』、趣味は船や飛行機に関する本を読むこと、好きな色は透明感のある色。趣味が講じてか第四部『ダイヤモンドは砕けない』では海洋学者となっており、海洋生物研究の第一人者として学会に知られている。
シリーズを通して第3部~第6部まで登場しており、ジョジョシリーズの中でも最多出演回数を誇り、通算戦績でも史上NO.1になっている。
スタンド能力には、高祖父のジョンナサン・ジョースターの体をDIOが乗っ取り復活した影響で、同じ血族の祖父ジョセフ/母ホリィと共に目覚める。なお、スタンド名の名づけ親はモハメド・アブドゥル。
スタンドである、スタープラチナ(星の白金)は射程こそ2mと短いが桁外れのパワーとスピード。また発砲された銃弾をつまめる程の精密動作性を見せる。『スターダストクルセイダース』時点ではスタンドに目覚めてまだ日が浅く、成長性Aという事もあり旅の途中で成長しスピードが極まった結果、時を追い越し時間を最長で5秒停止させる事が可能になった。
以降のシリーズでは成長性は鈍化/完成し時間を停止できる時間も短くなっている。
モハメド・アヴドゥル/マジシャンズレッド
スタンド名 | マジシャンズレッド | ||||
本体 | モハメド・アヴドゥル | ||||
タイプ | 近距離パワー型 | ||||
破壊力 | B | スピード | B | 射程 | C |
持続力 | B | 精密機動性 | C | 成長性 | D |
ジョセフ・ジョースターの友人で、彼の孫である空条承太郎を檻から出すため第一話から登場するスタンド使いの占い師。身長188cm。体重90kg。血液型はAB型。
エジプトのカイロ出身で生まれながらのスタンド使い。かなり真面目な性格で博識。脳天を撃ち抜かれても生還する生命力の持主だが、生きる執念はポルナレフに劣る。仲間想いでポルナレフ2回も救っている。OVA版では彼の最期の状況が漫画版と異なりヌケサクの代わりのDIOの攻撃による最初の犠牲者となる。
スタンドは、マジシャンズレッド(魔術師の赤)。『ジョジョの奇妙な冒険』で最初に名前/ビジョンの両方が明示されたスタンドで、鳥の頭に筋骨隆々の男体で体の端(両手首、下半身)は炎で覆われている。炎と熱を操り牢獄の鉄柵さえ溶かす事が可能なほど高温を放出することが可能。更には原理は不明だが人間の生命エネルギーを探知する十字の炎を使った索敵など攻撃/補助に大いに活躍する。
因みにマジシャンズレッドの出す炎自体もスタンドの一部の為、一般人には見えず熱を感じるだけ。なお、水をかけると見えはしないが消せる。
ジョセフ・ジョースター/ハーミットパープル(隠者の紫)
スタンド名 | ハーミットパープル | ||||
本体 | ジョセフ・ジョースター | ||||
タイプ | 複合型 | ||||
破壊力 | D | スピード | C | 射程 | D |
持続力 | A | 精密機動性 | D | 成長性 | E |
第二部『戦闘潮流』の主人公であり、波紋の使い手。幽波紋を“側に立つもの”としてスタンドと名付けたのも彼。『戦闘潮流』時にカーズとの戦闘で負傷し失った左手は“金属製”の義手となっている。『スターダストクルセイダース』開始時で69歳。身長195cm、体重97kg。血液型B型。そしてニューヨークの不動産王でもある。第二部から第四部『ダイヤモンドは砕けない』まで3部に渡り登場する女好き。
承太郎や娘のホリィと同タイミングでスタンド能力に目覚めるも、戦闘向きな能力では無く波紋と併用して利用する事が多い。
スタンドはハーミット・パープル(隠者の紫)。スタンド能力に目覚めたのが69歳なので、もちろん成長性はEである。スタンドのビジョンは茨。能力としては手に纏い、ポラロイドカメラやTVなどを媒介にした念写。また、電線などの機械類へスタンドを入り込ませて操作する等の干渉が可能である。
戦闘向きな能力では無いが、茨を自身の体に巻き付けスタンドに波紋を通しての防御や、茨を伸ばしての束縛や波紋を送り込んでの攻撃など、自らのフィジカルと機転で能力を補う。
花京院 典明/ハイエロファントグリーン(法皇の緑)
スタンド名 | ハイエロファントグリーン | ||||
本体 | 花京院典明 | ||||
タイプ | 複合型 | ||||
破壊力 | C | スピード | B | 射程 | A |
持続力 | B | 精密機動性 | C | 成長性 | D |
第三部で初めて空条承太郎一行の前に立ちはだかった敵だったが、肉の芽を除かれてからは一行の仲間に。中盤、ゲブ神を操るンドゥール戦で眼を負傷するも復帰し物語終盤まで活躍し、一行に大事なヒントを残す。常に冷静沈着で頭脳明晰。その分析力で多くの窮地を救う。身長178cm、体重65kg。血液型はA型でイケメン。
「スタンドが見えない人間とは、心の根の部分まで分かり合うことが出来ない」という考えを持っており家族とも壁があった事からスタンドが発言したのは血縁関係でも無く、矢でもなく、何らかしらの過去の因縁も無く、スタンド使いになった経緯は不明。
スタンドはハイエロファントグリーン(法皇の緑)。基本のビジョンはマスクをした人型だが、ボディを紐状に変形可能で、変形を利用した法皇の結界や遠隔操作、また人に潜り込ませ人体操作が可能。液体状の破壊エネルギーを多数の宝石型に固めて超高速で発射するエメラルド・スプラッシュなど多彩な攻撃手段を持つ。
形状を変えるスタンドの原点であり、遠隔操作型のベースとなるスタンドである。
ジャン=ピエール・ポルナレフ/シルバーチャリオッツ(銀の戦車)
スタンド名 | シルバーチャリオッツ | ||||
本体 | J・P・ポルナレフ | ||||
タイプ | 近距離パワー型 | ||||
破壊力 | C | スピード | A | 射程 | C |
持続力 | B | 精密機動性 | B | 成長性 | C |
第三部『スターダストクルセイダース』で登場。最初は敵キャラクターだったがアブドゥルに敗れた後、額に埋め込まれていた肉の芽を抜かれて正気に戻り、一行の仲間に加わる。垂直に逆立てられた柱のような髪型をしており身長185cm(髪の毛込みで193cm)、体重78kg。血液型はAB型。第三部以降では第五部の『黄金の風』で登場する、主人公を除いて部を跨いで登場する数少ないキャラクター。
産まれ持ってのスタンド使いであり、妹のシェリーを強姦し殺した両手が右手の男(J・ガイル)への復讐に燃えるが、その過程でDIOに肉の芽を植え付けられた模様。第三部『スターダストクルセイダース』以降のパーティーではお馴染みの女好き/トラブルメーカー/コメディ部分を担当するキャラクターの初代。「な… 何を言っているのか、わからねーと思うが、俺も何をされたのか分からなかった…」が多分、一番有名なセリフ。
スタンドはシルバーチャリオッツ(銀の戦車)。戦車の名がついているが姿は中世の甲冑を着込んだ人間型で、レイピアを武器として戦う。特殊能力/破壊力こそないが、スピードに優れ精密機動性も高い。また奥の手ではあるが、着込んでいる甲冑を脱ぐことによって防御力こそ下がるがスピードを更に上げる事も可能。更にレイピアはスペッズナイフの様に1度だけ飛ばす事も可能。
とここまで書いておいて何だが、やはり決め手に欠けるスタンド能力であり第三部のパーティーの中では勝率が最も低い。
イギー/ザ・フール(愚者)
スタンド名 | ザ・フール | ||||
本体 | イギー | ||||
タイプ | 近距離パワー型 | ||||
破壊力 | B | スピード | C | 射程 | D |
持続力 | C | 精密機動性 | D | 成長性 | C |
ニューヨークの野良犬の王にしてスタンド使い。犬種はボストン・テリア。SPW財団に保護され承太郎一行がエジプト上陸後、戦力増強の為に派遣されパーティー入り。初登場時は完全に”犬”だったがストーリーを経る毎にキャラクター化が進む。コーヒーガムが好きで体高33.3cm。基本犬なので話さないが、ペットショップ戦のみ会話をしている。結構饒舌。
元々はお金持ちの家のペットだったが、犬でありながら非常に高い知能を持ち人間を馬鹿にしている。一行の中ではポルナレフを特に馬鹿にしいるが、終盤ではポルナレフを命を顧みずに庇うなど、根は善良で誇り高い精神を有している。
スタンドはザ・フール。砂を操るスタンドでありビジョンは車輪を持つ大型の犬の様な形をしている。スタンド自体が細かな砂で構成されており、スタンド自体の攻撃はもとより、砂の流動性を活かし羽を作って滑空したり、DIOの偽物を作成したりと攻撃面以外でも応用が利く。また攻撃などを受けてスタンドから剥がれた砂はその場に残り、第三者により転用が可能。
スタンド自体が細かな砂で構成されているので、一般人からもそのビジョンが見えそうだが見えている様な描写は無い。
空条 ホリィ/???
ジョセフの実娘にして、承太郎の母。
他のジョースター家の面々と同じくDIOの復活によりスタンド能力は発現。闘争心を持たないおっとりとした性格のホリィには制御できず逆に命を縮める悪影響を及ぼしている。
ビジョンは茨に木苺の様な実のなった姿で描かれており、能力は作中では触れられ無かったが原作者・荒木飛呂彦によれば「癒やしの能力」という設定がある。
タロットカードに暗示されたスタンドを持つキャラクター
承太郎一行、DIO以外でのタロットカードの暗示されたスタンド使い、合計15名のキャラクターを紹介していきます。キャラクター数が多いので2Pで紹介しておりますので、次ページへ進んで頂くかこちらから、ご確認ください。※本体名のグレーフライ、フォーエバー、ラバーソール、ズィー・ズィー、アラビア・ファッツ、マニッシュ・ボーイは後付けの名前になり作中には登場しません。
エジプト9栄神に暗示されたスタンドを持つキャラクター
一行がエジプト上陸以降にDIOから差し向けられた刺客たちが、このエジプト9栄神に暗示されたスタンド使い達。タロットカードの起源としてエジプト9栄神が作中では紹介されているが、このあたりの説明は諸説あり確実では無かったりする。9栄神になぞられているので登場するのも合計9名。3Pで紹介しておりますので、先に知りたい方はコチラからご確認ください。
DIOの館に登場するキャラクター
物語終盤。DIOの館で登場するスタンド使いを含む4名+1のキャラクターを紹介していきます。巻数としては非常に短く、キャラクター毎の登場話数も少ない分、キャラクター名やスタンド名/能力があまり語られなかったキャラクター達でもあります。4Pで紹介しておりますが、先に知りたい方はコチラから確認出来ます。
第三部『スターダストクルセイダース』に登場するスタンド一覧
個別キャラクター達の紹介はさておき、第三部『スターダストクルセイダース』に登場するスタンドを一気に確認したい!という場合には一覧表を作成しているので、こちらからご確認ください!
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