第四部『ダイヤモンドは砕けない』:敵側キャラクター
片桐 安十朗/アクア・ネックレス
スタンド名 | アクア・ネックレス | ||||
本体 | 片桐安十朗 | ||||
タイプ | 遠隔操作型 | ||||
破壊力 | C | スピード | C | 射程 | A |
持続力 | A | 精密機動性 | C | 成長性 | E |
「日本犯罪史上最低の犯罪者」。第四部最初の敵キャラクターであり、「いい気になっている奴」を破滅させることが生き甲斐。1964年杜王町生まれ。IQ160。バイセクシャル。
12歳の時に強姦と強盗を犯し、投獄。それからも罪を犯し続け、1994年3月に少年3人を強姦殺人して死刑判決を受けていたが、虹村形兆に「矢」で射抜かれてスタンド使いとなり、絞首刑を生き延びて脱獄した。
脱獄後、人を操りコンビニ強盗を楽しんでいた所、仗助に邪魔されて彼を逆恨み。更にはかつて自分を逮捕した仗助の祖父を偶然発見し殺害。と最初の敵にしては非常にヘビーなキャラクターとなっている。
スタンド:アクア・ネックレスは水分に混ざり相手の体内に侵入して攻撃/操作する人型のヴィジョンを持つスタンドであり、「水」を含めば水蒸気にでもウイスキーにも同化が可能。同化型のスタンドであるため捕らえられたりしても自由に消す事は出来ない。最終的にはプッツンした仗助に岩ごと破壊、再生され「アンジェロ岩」と呼ばれる杜王町の観光名所となりリタイア。
虹村 形兆/バッド・カンパニー
スタンド名 | バッド・カンパニー | ||||
本体 | 虹村形兆 | ||||
タイプ | 群体型 | ||||
破壊力 | B | スピード | B | 射程 | C |
持続力 | B | 精密機動性 | C | 成長性 | C |
虹村億泰の兄であり、弟とは真逆の冷静沈着さと高い判断能力/推察力を持っている。なんだかんだ言って家族思い。
DIOにより不死のバケモノとなってしまった父を殺せるスタンド能力を探し出す為、エンヤ婆の持っていた「弓と矢」を入手し杜王町でスタンド使いを増やし続けていた。結果としてスタンド使いの素質の無い一般人を複数殺し続けた殺人鬼でもある。
スタンド能力であるバットカンパニーの主体は小型の軍人のビジョンをしたスタンドではあるが、『ジョジョの奇妙な冒険』で初登場となる群体型のスタンドであり、全体像としてはM16自動小銃を装備した 歩兵60名、戦車7台、AH-64 アパッチヘリ4機で構成されている。群体型のスタンドある為、数体倒されところで本体へのダメージは軽微。軍隊の武器のサイズは小さいが威力は本物(とはいっても本来の能力よりはサイズ補正により弱まっている)であり、数体の同時攻撃やミサイルでの攻撃は高い殺傷力を誇る。
最終的には、億康を庇いレッド・ホット・チリペッパーの攻撃を受け、コンセントに吸い込まれ、そのまま感電死となりリタイア。
音石 明/レッド・ホット・チリ・ペッパー
スタンド名 | レッド・ホット・チリ・ペッパー | ||||
本体 | 音石 明 | ||||
タイプ | 複合型 | ||||
破壊力 | A | スピード | A | 射程 | A |
持続力 | A | 精密機動性 | C | 成長性 | A |
ギターを愛する19歳。将来はジミ・ヘンやジェフ・ベックの様なギタリストになる事を夢見るが犯罪者。非常に強く第四部『ダイヤモンドは砕けない』の中ボスの様な存在。非常に慎重だが自信家。
形兆を殺して「弓と矢」を奪い、以降はスタンドによる窃盗などを繰り返しながら能力を成長させ、スタンド能力のチャートだけ見れば、スタープラチナにも匹敵する様な脅威となる。
スタンド能力は電気と同化する能力であり、ビジョンは人型の恐竜の様な出で立ちをしている。単純に電気と同化と書いてはいるが、都市部では非常に強力な能力であり同化する電力が高ければ高いほど能力値も底上げされ、杜王町の電力全てと同化した際にはスタープラチナのガードをブチ破った、仗助のクレイジー・ダイヤモンドを力でねじ伏せる程の破壊力とスピードを有した。
その反面、スタンドを発現させている間、電力を常に消費するため電線の無い様な場所では出力が出ず、また同化している電力が尽きれば敗北≒本体の死亡となるなどリスクも伴い、最終的には海に落とされる事で死亡する事は無かったがスタンドが四散し、ビジョンを保てないほどダメージを負った。
ネズミ(虫喰い&虫喰いでない)/ラット
スタンド名 | ラット | ||||
本体 | 虫喰い&虫喰いでない | ||||
タイプ | 近距離パワー型 | ||||
破壊力 | B | スピード | C | 射程 | D |
持続力 | B | 精密機動性 | E | 成長性 | C |
2匹のドブネズミ。音石 明により矢に射抜かれスタンド使いになった。
2匹とも非常にネズミとは思えない知能を持ち合わせ、同種のネズミや人間をスタンド能力で襲い保存食にするなど、害獣のなかの害獣。
2匹とも同じスタンド能力を持ち、砲台の様なビジョンから針を発射し触れたモノを何でも溶かしてしまう能力を持っている。人間の場合、頭さえ溶かされなければ生命維持には問題が無いようだが、(とはいえ、クレイジー・ダイヤモンドの能力が無ければ死んでいるも同様)溶解された姿は『ダイヤモンドは砕けない』の中でも最も気味の悪い図柄となっている。
最終的には2匹とも仗助の手により害獣駆除される。そうだ!「狩り」に行こう!
吉良 吉影/キラークイーン
スタンド名 | キラークイーン | ||||
本体 | 吉良吉影 | ||||
タイプ | 近距離パワー型 | ||||
破壊力 | A | スピード | B | 射程 | D |
持続力 | B | 精密機動性 | B | 成長性 | A |
第四部のラスボスであり、猟奇殺人者でありサイコパス。几帳面であり神経質。自分の爪の伸びるスピードを記録しており、伸びる速さで自分の運気を図っている。
普段は平凡なサラリーマンとして生活しており、平穏な生活を送る為に”争い”を好まず、無駄な諍いを避けるため、意図して優秀でもクズでもない周囲からの評判は悪くないが、どことなく影の薄い男を演じている。
殺人衝動については産まれ持ったもので、後天的では無く先天的な異常者。更には女性の手に対して異常な執着心を持っており、初めてモナリザを鑑賞した時、その手の美しさに勃起している。
この2つの異常性が重なり、気に入った手を持った女性を15年間に渡り48名もの女性を殺害し続けている。最初の被害者である杉本鈴美以外については、スタンド能力による証拠隠滅により誰からも被害を訴えられることは無かった。
『ジョジョの奇妙な冒険』のボスキャラクターでは珍しく、中盤で敗退をするも「絶望」を糧に能力を進化させ続け、終盤までボスとして君臨し続ける。更には、『ジョジョの奇妙な冒険』唯一の本体に2回「矢」が刺さったキャラクターでもある。(※レクイエム化はスタンドに矢が刺さる事で発動する)
スタンド:キラークイーンは触れたモノを爆弾に変える能力を持っており、爆弾に変えられたモノを触れるか、若しくは吉良 吉影が指のスイッチを押したタイミングで爆発が起きる。爆弾になったものは爆発しても損害は無いが、爆発に巻き込まれたモノは元の形が跡形もなく無くなる程に粉塵化される。爆弾化出来るのは1度に1つまで。
ヴィジョンは猫の様な顔をした人型。特殊能力を除いても破壊力は非常に高く肉弾戦でも高い戦闘能力を誇る。更には後述する第二、第三の発現。最終的には猫草をスタンドに収納する事で、目に見えない空気弾を爆弾に変えるなど異常なまで色々な能力を詰め込まれたスタンドになっている。
シアーハートアタック
スタンド名 | シアーハートアタック | ||||
本体 | 吉良吉影 | ||||
タイプ | 自動追跡型 | ||||
破壊力 | A | スピード | C | 射程 | A |
持続力 | A | 精密機動性 | E | 成長性 | A |
第二の能力であり、吉良 吉影/キラークイーンの左手から発射される爆弾戦車。
本体から分離し、自動的に攻撃を行うので個別のスタンドの様に見えるが”あくまでも”1パーツに過ぎない。
シアーハートアタックの能力としては、熱を感知し目的を自動で追跡し爆発する能力となっており、目的を達成するまでは何度でも爆発が可能。更には異常なタフネスを持っておりスタープラチナのラッシュを喰らっても凹む程度のダメージしか負わない。基本的には動きを止めさす以外に対処方法が無い。
キラークイーン バイツァ・ダスト
スタンド名 | キラークイーン バイツァ・ダスト | ||||
本体 | 吉良吉影 | ||||
タイプ | 特殊 | ||||
破壊力 | B | スピード | B | 射程 | A |
持続力 | A | 精密機動性 | D | 成長性 | A |
吉良吉影の左腕に「矢」が刺さったことで発現した第三の能力。
吉良吉影の存在をしる他者(非スタンド使い)を爆弾化させ、爆発させる事で時間を1時間程度遡らせる。更に爆弾化して殺害された他者の中に小型化しスタンドを憑依させる事で、その人物から吉良吉影の情報が漏れた瞬間、受け手を殺害する。
殺害する度に時間が巻き戻り、本体が能力を解除するまで遡った時間内に起きた出来事は、回避できない事実となる。
解除するまスタンドは他者に憑依状態となっているので、本体を攻撃されると身を守る術がない。
吉良 吉廣/アトム・ハート・ファーザー
スタンド名 | アトム・ハート・ファーザー | ||||
本体 | 吉良吉廣 | ||||
タイプ | 特殊 | ||||
破壊力 | E | スピード | E | 射程 | なし |
持続力 | A | 精密機動性 | E | 成長性 | E |
吉良吉影の父。息子を溺愛しており正常な判断の付かない、こちらも異常者。
かつてエジプトでエンヤ婆から「弓と矢」を譲り受けスタンド使いになり、その後は息子を守るため邪魔者を排除する人間を作る為に利用している。本人は吉良吉影が21歳の頃に亡くなっており幽霊。
スタンド能力は、自分が映った写真の中の空間を支配する能力であり、これにより幽霊となった自分も写真の中に籠り生活している。支配した写真の中の世界では、吉廣以外は動く事は出来ず、また写真内で起きた事象については現実にも反映される。その能力故に写真内に吉廣と誰かが映っていると脅威になるが、吉廣のみが写真内に写っている状態にすると全く脅威ではなくなる。
大柳 賢(じゃんけん小僧)/ボーイ・Ⅱ・マン
スタンド名 | ボーイ・Ⅱ・マン | ||||
本体 | 大柳 賢 | ||||
タイプ | 近距離パワー型 | ||||
破壊力 | C | スピード | B | 射程 | C |
持続力 | A | 精密機動性 | C | 成長性 | C |
吉良吉廣によって矢を射られ、スタンド使いになった少年。11歳。
矢を受けて出来た傷は本来スタンド使いになる場合、治癒するが彼の場合には左頬に大きな穴が残っている。11歳とは思えない異常な精神力のタフさを持ち合わせており、劇中の中でも珍しい認められることで「再起可能」な状態で敗退した敵キャラクター。
スタンド能力:ボーイ・Ⅱ・マンはジャンケンの5回勝負で勝つたびに相手のスタンドを1/3づつ吸収できる能力を持っている。作中では岸辺露伴と戦ったが、1回負けた時点でヘブンズ・ドアーの能力を使用しており一部でも吸収すれば、相手の能力も使用可能となる模様。大柳 賢 本人が3回負けた場合には、これまで吸収していたスタンドが相手に変えるが、それ以外では何のデメリットも無くノーリスク・ハイリターンの使い勝手の良い能力となっている。
結局、岸辺露伴に負ける結果となったが岸辺露伴が負けるが、1回目の勝負時点でジャンケン小僧が逃げていた場合、ジャンケンの手を強制させスタンド能力を奪うという最強のスタンド使いになっていた。
猫草/ストレイ・キャット
スタンド名 | ストレイ・キャット | ||||
本体 | 猫草 | ||||
タイプ | 近距離パワー型 | ||||
破壊力 | B | スピード | E | 射程 | なし |
持続力 | A | 精密機動性 | E | 成長性 | C |
元猫。現草のスタンド使い。猫当時はブリティッシュ・ブルー種のネコで、名前は「タマ」。
吉廣の「矢」に貫かれた後、川尻しのぶが誤って倒した棚の下敷きになり、死んだと思ったしのぶにより埋葬されるが、実は仮死状態となっていただけであり、スタンド能力の影響で草として蘇る。
自分を殺したと思っているしのぶに対しては攻撃だが、それ以外の人物については自分に危害を加える様な事が無ければ、危害を及ぼすような事は無い。ただし、成長し見た目が変わってからは吉良吉影の意志に合わせれスタンド能力を発現させるようになった。
草に転生しているので、光が無いと活動をする事は出来ず、当たり前だが自らで移動する事は出来ない。光を必要とするのにも関わらず、キャットフードを食す等、猫の頃の習性が抜けていない所も確認される。
スタンド能力である、ストレイ・キャットは空気を操る能力を持ち、空気を固めて弾の様に打ち込んだり、自分の周りの空気を固めて防御壁を作るなど幅広い応用が可能な能力となっている。当初、敵対していた吉良吉影は自身の爆破能力との相性の悪さから、始末する方向から利用する方向に考えを変え終盤までは河尻家の屋根裏で育てられる事になる。最終的には虹村兄弟の父親に懐き、彼と共に過ごす。
鋼田一豊大/スーパー・フライ
スタンド名 | スーパー・フライ | ||||
本体 | 鋼田一豊大 | ||||
タイプ | 実体型 | ||||
破壊力 | E | スピード | E | 射程 | なし |
持続力 | A | 精密機動性 | E | 成長性 | E |
自分で鉄塔を買い取り、鉄塔内で自給自足の生活を行っている男性。
吉良吉廣に唆されて、仗助への刺客となったスタンド使い。スタンド使いだが、自らのスタンド能力を制御する事が出来ておらず、自らのスタンド能力に囚われ鉄塔内での生活を強いられている。
鉄塔内での生活が3年にも及んでおり、手の平についたタコは硬質化し、タコの中にナイフなどの小物を収納できる十徳ナイフの様な状況となっている。また鉄塔内での生活が長期化した結果、社会と隔離されており精神がやや歪んでいる。
所持するスタンド:スーパー・フライの能力は、鉄塔内に侵入した人物を捕らえる能力であり鉄塔から脱出するには、少なくとも1人別の人物を鉄塔に引き入れる(入れ替わる)必要がある。
鉄塔内に自分自身しかいない場合には、鉄塔から外に出ると外に出た部分が鉄塔の一部に変化してしまう。また、鉄塔自体にスタンドが同化しており鉄塔への攻撃は鉄塔内を循環し跳ね返る為、鉄塔自体を破壊する事は不可能である。この反撃の特性を利用し、鋼田一 豊大は攻撃に転用していた。
最終的には、鉄塔から出ずに鉄塔内で生活する事が一番安心できると決心した鋼田一 豊大により他者へは無害化されるが、決心するまでは顔も精巧なマスクであったり、名前である鋼田一 豊大も偽名であったりと他者を鉄塔に引き入れ、逃亡する気満々だった。
宮本輝之輔/エニグマ
スタンド名 | エニグマ | ||||
本体 | 宮本輝之輔 | ||||
タイプ | 近距離パワー型 | ||||
破壊力 | E | スピード | E | 射程 | C |
持続力 | A | 精密機動性 | C | 成長性 | C |
吉良吉廣によりスタンド使いとなった人間観察が趣味の少年。スタンド使いになって日が浅く非常に自信家。作品登場時には名前が無く宮本 輝之輔後付け。
スタンド能力であるエニグマはあらゆる物質を紙化出来る能力を持つスタンドあるが、人間の場合には、対象となる人間の「恐怖を感じた時のサイン」を知る必要があり「恐怖のサイン」を出したタイミングで紙化される。(一部、タクシーを紙化した際には運転手も同時に紙化される等、付属品的に扱われる人間はその対象では無さそう。)紙化される状況になるとスタンド能力は無敵化され、あらゆるスタンド能力や物理攻撃は無効化される。この様な能力の発現時に無敵化するスタンドはエニグマが初出。
最終的には、無関係の家族を巻き込んだ事により久々にプッツンした仗助にシュレッダーで切り刻まれた紙と同化させられ、本となる。クレイジーダイヤモンドで違う物質と同化させられた2人目の被害者であり、現在は杜王町の図書館に寄贈され、読んでいると時々声の聞こえる貸出禁止書となっている。
乙 雅三/チープ・トリック
スタンド名 | チープ・トリック | ||||
本体 | 乙 雅三 | ||||
タイプ | 近距離パワー型 | ||||
破壊力 | E | スピード | E | 射程 | E |
持続力 | A | 精密機動性 | E | 成長性 | E |
火事により半壊した岸辺露伴宅の改修工事の見積もりの訪れた一級建築士。
吉廣によりスタンド使いにされるも、本体である乙はスタンド能力を自覚しておらず、また制御も出来ていない。本体に害を及ぼす非常に珍しいスタンドとなっており、乙自身は”なぜか”背中を見せてはいけないという強迫観念に囚われて生活を行っていた。
また、まさかのNHK実写版の『岸辺露伴は動かない』で登場し、乙を市川猿之助が演じた。因みに乙は”きのと”と読む。
スタンド能力であるチープ・トリックは本体が死亡しても活動が止まらない自律型のスタンドであり第三部『スターダストクルセイダース』に出てきたアビヌス神の発展形の様な、死亡する事で攻撃性を発揮するタイプのスタンドである。
能力は背中に取りつき(寄生し)、寄生主が背中を他者に見せた時に、寄生主の背中を引きはがし殺害。背中を見た他者に寄生するというループを永遠に続ける能力であり、前述の通り本体が死亡しても自律しており弱点は無い。スタンド自体は「絆創膏を剥がすほどの力さえも持っていない」そうだが、知能がある生物と話す事が出来、更には強引に引きはがそうとすると寄生主の背中も張り裂けるという非常に厄介なスタンド。
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