第五部『黄金の風』について
第四部『ダイヤモンドは砕けない』から2年後の2001年のイタリアが舞台の第五部。第一部『ファントムブラッド』第三部『スターダストクルセイダース』でボスキャラとして君臨したDIO(ディオ・ブランド—)の息子であるジョルジョ・ジョバーナ(汐華 初流乃)が主人公。
主人公ジョルノ・ジョバーナはその生い立ちから悲惨な少年時代を送っていたが、名前も知らないギャングの男性から1人の人間として接して貰えた事により「ギャングスター」になるという夢を抱くようになる。15歳に成長したジョルノは、イタリアの裏社会を牛耳る腐敗したギャング組織パッショーネとトラブルになる。腐敗した組織を健全化し、パッショーネのボスになるという野望を元にジョルノはパッショーネに入団するのだが…
というのが簡単なあらすじです。巻数は第47巻 – 第63巻と16巻と第三部(第12巻 – 第28巻)と同じ巻数ですが、登場キャラクターは結構少な目。敵対するキャラクターはチームで登場する事が多く、これまでよりも複数人 対 複数人による戦闘が多いので1戦闘の話数が多いのであまり感じないかも知れませんが…。
また、第5部のみ”ジョジョ”の表記は”JOJO”では無く、”GIOGIO”となっている。(イタリアには”J”の発音が無いとの作者解釈から)なので、主人公も現地表記では5部の主人公ジョルノ・ジョバァーナ(Giorno Giovanna)である。
今回は『黄金の風』に登場する全35体のキャラクター/スタンドを解説していきます。と言え、1体づつでは無く一覧で知りたい!という人はコチラからご確認下さい!
スタンドの能力チャートについて
スタンド能力の能力チャートについては、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部・黄金の風連載時に登場した単行本の章と章の間に記載されているスタンドの強さの1つの基準になります。
以下の様に、破壊力から成長性の6カテゴリをA~Eのランクで分類されていますが、スタンドの持つ独自の能力などで強さは変動しますし、同じ破壊力Aでも天と地ほどの差がある場合もあるので、あくまで参考値ですが本体/スタンド能力の紹介と合わせてご確認ください!
第五部『黄金の風』:味方キャラクター
第五部『黄金の風』では味方キャラクターは』第三部『スターダストクルセイダース』同様にほぼ固定なのでキャラクター数は少な目。今回は途中離脱したメンバーや、戦闘に参加していないメンバーであっても一行と共に行動していたキャラクターをここでは紹介していきます。
ジョルノ・ジョバァーナ
第5部「黄金の風」の主人公にして、第一部『ファントムブラッド』第三部『スターダストクルセイダース』でボスキャラとして君臨したDIO(ディオ・ブランド—)の息子。
DIOの首から下はジョナサン・ジョースターであり、ジョルノもジョースター血統に見られる左肩に星形のアザがある。家系図的にはジョナサン・ジョースターの息子にあたるため、ジョージ・ジョースター2世は約100年前に生きた異母兄弟で、その息子であるジョセフ・ジョースターは66歳年上の甥にあたる。身長172cm。血液型はAB型。こう見えて15歳。
母がイタリア人男性と再婚しており、本名である汐華 初流乃(しおばな はるの)をイタリア語読みであるジョルノ・ジョバーナと呼ばれている。その生い立ちにより幼少の頃は義父からの虐待や近所の子供たちによるイジメを受け育ち、性格が歪みそうになるも、偶然助けたギャングの男性から1人の人間と接された事から「人を信じる事」を学び、真っ直ぐな性格のままにギャングスターを目指す事になった。
性格は上記の通り、”黄金の精神を備えた正義漢”であり、理知的かつ冷静。DIOの血が流れているだけありラッシュ時は「無駄、無駄」と叫び、ヒートアップすると「WRYYYYYY」という咆哮を上げる。
腐りきったギャングを立て直し、ギャングによって腐敗した街を救うため、自らがギャングスターになり、パッショーネを乗っ取り、街を救うことを決意し野望故にパッショーネの面々に戦いを挑む事になる。
ゴールド・エクスペリエンス
スタンド名 | ゴールド・エクスペリエンス | ||||
本体 | ジョルノ・ジョバァーナ | ||||
タイプ | 近距離パワー型 | ||||
破壊力 | C | スピード | A | 射程 | E |
持続力 | D | 精密機動性 | C | 成長性 | A |
テントウムシをモチーフにした人型のビジョンを持つ近距離パワー型のスタンドで、触れた物体に生命力を与える。
触れたモノが無機質であれば、違う生き物に変え、人間に触れると過剰な生命エネルギーを与える事で、触れられた人間は感覚が暴走し体感時間が狂い、肉体の動きを精神が追い越すなど通常の行動を不能にさせる能力となっている。
無機質を生き物に変える場合には、空想の生き物以外であればジョルノの変えたい生き物に変える事が出来、物質に戻す事も成長させるもジョルノの意志次第である。また産み出された生物は生まれた環境に適応し産まれるため、毒への免疫を持った生き物など付加価値を付けた生物の誕生も可能である。
また、産み出された生物を攻撃した場合には、攻撃した相手にそのダメージを跳ね返す。(序盤以降ではこの描写は消えたが、能力自体が無くなった訳では無さそう)
無機質の定義は広く、体から切り離された部分は無機質として判断され手首から切り落とした手をピラニアに変えたり、飛び散った血飛沫を蟻に変えたり、奥歯をクラゲに変えるなど応用幅が大きい。
更に中盤以降では能力が成長し、無機質の物体を体の一部に変更する事で欠損した体の部位を補う、治癒する事が可能になった。これにより死者の蘇生は出来ないが、補ったパーツに溢れる生命力の影響で死後数日間活動が可能になる場合もある。
主人公のスタンドであり近距離パワー型のスタンドであるが、破壊力はCとパワーは低め。能力も対象に触れる必要があり両手が無くなると能力を発現させる事が出来ない。
ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム
スタンド名 | ゴールド・E・レクイエム | ||||
本体 | ジョルノ・ジョバァーナ | ||||
タイプ | 特殊 | ||||
破壊力 | なし | スピード | なし | 射程 | なし |
持続力 | なし | 精密機動性 | なし | 成長性 | なし |
ゴールド・エクスペリエンスに矢が刺さった事により、スタンドを超越したスタンドに昇華した姿。ゴールド・エクスペリエンス内部から脱皮するように現れ見た目も大きく変わっている。
見た目同様、能力も一新され『動作や意思の力をゼロに戻す』能力となっており、ジョルノへの攻撃は無かった事になり、確定した未来であっても無効化される。またジョルノによる攻撃を受けた相手は「死んだ事」さえも無かった事にされるため、永遠に死に辿り着く事は無く、永遠に何度でも「死」に続ける究極の能力。チャートの「なし」の表記は、能力が無い訳では無く測定不能の証。
ジョルノ自体も能力や、殺した相手が何処へ行くのか分かってはいないが、「終わりのないのが『終わり』」という確信はある。
「鎮魂歌(レクイエム)」化については、矢が刺さったタイミングから発動し永遠に続く訳では無くレクイエム化した後に一定時間が経つか、矢を取り上げる事で元のスタンドに戻ると思われる。原作では無いが、「オールスターバトル」の”恥知らずのパープルヘイズ(第五部の後日譚)”のストーリーモードでは、フーゴと対戦する際にゴールド・エクスペリエンスに矢を刺してから発動させている。
ブローノ・ブチャラティ/スティッキィ・フィンガーズ
スタンド名 | スティッキィ・フィンガーズ | ||||
本体 | ブローノ・ブチャラティ | ||||
タイプ | 近距離パワー型 | ||||
破壊力 | A | スピード | A | 射程 | E |
持続力 | D | 精密機動性 | C | 成長性 | D |
ギャング組織「パッショーネ」のチームリーダーの一人で、ポルポの部下。ジョルノに差し向けられた最初の刺客であり、ジョルノの良き理解者。
ポルポの死後、彼が遺した隠し財産を組織に納め、ポルポのナワバリを引き継ぐ形で幹部へと昇進するも、ジョルノの「パッショーネのボスを倒し、組織を乗っ取る」という夢に賛同しておりギャングでありながらパッショーネに反目する。身長178cm。血液型はA型。20歳。汗の味で相手の感情が分かる。
ギャングとしては組織に忠実で仕事をこなすが、後に書く生い立ち故に強い正義感を持ち、お互いに脛に傷のあるチームメンバーに対しては非常に優しく周囲の人間からの信頼は厚い。
ギャングとなった経緯は、ブチャラティが12歳の時に父が麻薬を巡るトラブルに巻き込まれてギャングを殺害した事による報復から逃れるために、少年の身でありながら街を裏で牛耳るパッショーネに加入した。
自身の経緯から麻薬を嫌悪しているが、パッショーネ自体が嫌悪する麻薬の密売に手を染めていたことを知り、葛藤を抱くようになりジョルノの加入を以って正式に組織を裏切る。ラッシュ攻撃時の掛け声と決め台詞は「アリアリアリアリ……アリーヴェデルチ(さよならだ / Arrivederci)」
スタンド能力:スティッキィ・フィンガーズは全身にファスナーが付いた人型のスタンドであり、その風貌が表す通り、殴ったモノであれば何にでもファスナーを取り付ける事が可能。
ファスナーを開ければ人間であろうと、何であろうと潜り込むことが出来る。また自身に能力を使用する事で腕にファスナーを付けてリーチを伸ばしたり、止血や縫合も可能。長くファスナーを壁や地面に取り付ける事で開閉を利用した高速移動まで可能な万能な能力になっている。
レオーネ・アバッキオ/ムーディー・ブルース
スタンド名 | ムーディー・ブルース | ||||
本体 | レオーネ・アバッキオ | ||||
タイプ | 近距離パワー型 | ||||
破壊力 | C | スピード | C | 射程 | A |
持続力 | A | 精密機動性 | C | 成長性 | C |
ブチャラティの部下。初対面の相手に自身の小便を飲まさせるイカレタ人物。身長188cm。血液型はA型。
チームメンバーの中では、最年長である21歳。疑い深い性格をしているが、認めた相手には全幅の信頼を置く。
元警察官であり、正義感溢れる人間であったが街の腐敗に塗れ気付けば自身も汚職警官になっていた。自身の汚職の発覚を恐れ、ある事件の犯人の逮捕を躊躇した事から同僚が殺され、更には汚職が発覚し退職。同じ悪事を行うならばと、「巨大で絶対的なものの命令」に従うだけのギャングとなった。
スタンド能力:ムーディー・ブルースは全身タイツを着たようなヴィジョンをしたスタンドであり、額にタイマーが付いている。その場で起きた出来事を、時間と人をを指定する事でビデオ映像の様に再生する事が出来る能力だが、再生時は無防備状態となり、スタンド自体も戦闘能力が強い訳では無く戦闘にはどちらかと言えば不向きな能力となっている。
グイード・ミスタ/セックス・ピストルズ
スタンド名 | セックス・ピストルズ | ||||
本体 | グイード・ミスタ | ||||
タイプ | 群体型 | ||||
破壊力 | E | スピード | C | 射程 | C |
持続力 | A | 精密機動性 | A | 成長性 | B |
ブチャラティの部下でチームのムードメーカー。
「単純に生きる」を信条にしており、あるとき暴行されていた女性を助けようとして3人組のゴロツキに絡まれた挙げ句拳銃で撃たれそうになるが、極限の状態に陥ったミスタはその環境の中で、銃弾を避け相手から拳銃と弾を盗み、逆にゴロツキを全員射殺してしまいう。内容的にはミスタの正当防衛だが、あり得ない現象であり、禁固30年の刑が言い渡されたが、銃の才能を見抜いたブチャラティによって助けられ、組織に入団する。
性格は常に快活で直情的。コメディリリーフ的な役回りも多いが、実際は非常に頭の回転が速く切れる。数字の「4」を不吉と信じて極度に嫌っており「4」が絡むと途端に弱気になる一面も持つ。撃鉄を覆った六連発式のリボルバー式拳銃を愛用しており、帽子や袖などいたるところに予備の弾丸を隠し持っている。身長179cm。血液型はB型。トリッシュ曰くワキガ。
ジョルノがアバッキオの新人いびりを上手くかわして以来、ジョルノを気に入っており、ブチャラティを除けばチーム内で一番早くジョルノに協力する姿勢を見せた。能力的にも相性が良く、共闘も多い。最終決戦では「ピストルズ」でジョルノたちを援護し、チームメンバーでは唯一最後まで生き残り、ボスとなったジョルノの側近として控えている。
能力は、6人で1チームの小人の様なビジョンを持った群体型のスタンド。スタンドながら食事や睡眠を行うなど人間臭い個性を持っており、No.1はリーダー格、No.2は明るいお調子者、No.3は短気な暴れん坊、No.5は気弱な泣き虫、No.6はクールで冷静、No.7はサブリーダーといった様に6名それぞれ性格が違う。おでこに数字が書かれているが、前述の様にミスタ自身のジンクスから「No.4」はいない。
第三部『スターダストクルセイダース』のエンペラーと違い、銃身も銃弾もスタンドでは無く実物であり、あくまでも発射された弾丸に取り付いて軌道を制御したり、弾丸を弾き飛ばして反射や拡散したりする能力。そのためミスタの撃った銃弾でなくとも操作する事は現実的には可能である。
ナランチャ・ギルガ/エアロスミス
スタンド名 | エアロスミス | ||||
本体 | ナランチャ・ギルガ | ||||
タイプ | 遠隔操作型 | ||||
破壊力 | B | スピード | B | 射程 | C |
持続力 | C | 精密機動性 | E | 成長性 | C |
ブチャラティの部下。ミスタと一緒にムービーメーカー的な存在でコメディリリーフ的な役回りが多い。身長164cm。血液型はAB型。17歳。
幼い頃に母親が病死し、父親に疎まれ疎遠になり、町の不良仲間とともに日々を過ごしていたが、14歳の頃に友人に罪を擦り付けられて少年院へ収監され、出所後に浮浪者となっていた所をフーゴとブチャラティによって助けられ、その恩に報いるため密かに「試験」を受けパッショーネに入団した。
無邪気で子供っぽい性格であり、育ちもあり教養・知識の無いことを馬鹿にされると、キレてナイフを振り回すなど、満足な教育を受けていないことに劣等感を持っている。最終戦では戦いが終わったらネアポリスに帰って学校へ行くという決意を話すという『ジョジョの奇妙な冒険』でも1番を争う死亡フラグを壮大に立て殺害された。ラッシュ攻撃時の掛け声と決め台詞は「ボラボラボラボラ……ボラーレ・ヴィーア(飛んでいきな / Volare Via)」。
スタンド能力:エアロスミスは小型のラジコンサイズのプロペラ機のヴィジョンをしたスタンド。見た目の通り飛行とその機体から撃たれる機銃や爆弾による攻撃を得意とする。また、プロペラ機と連動したスカウターの様なギアで二酸化炭素を検知し、呼吸の大小を見極める事で索敵行動も可能である。
スタンドのプロペラ機には、パイロットが搭乗しており名前はスミス。
パンナコッタ・フーゴ/パープル・ヘイズ
スタンド名 | パープル・ヘイズ | ||||
本体 | パンナコッタ・フーゴ | ||||
タイプ | 近距離パワー型 | ||||
破壊力 | A | スピード | B | 射程 | C |
持続力 | E | 精密機動性 | E | 成長性 | B |
ブチャラティの部下でチームからの脱退までは参謀役を務める。
IQ152相当と非常に頭脳明晰で紳士的な性格をしているが、些細なことで激昂し暴力を振るうなど短気な面もあり、結構な性格破綻者。血液型はO型。16歳。
元々はネアポリスの裕福な家庭に生まれ、持って生まれた知能もあり13歳で大学に行っていたが、性格が災いし大学教授に対する暴行事件をきっかけに道を外れ、ギャングとなる。
物語の中盤、組織を裏切ったブチャラティに他のチームメンバーが付いていく中、「理想だけでこの世界を生き抜くことはできない」と主張しチームを離脱した。離脱後の活動については2001年に発行された宮昌太朗と大塚ギチ著の「ジョジョの奇妙な冒険 2 ゴールデンハート/ゴールデンリング」や2011年に上遠野浩平により書かれたノベライズ作品『恥知らずのパープルヘイズ』で描かれているが、どちらも公式設定では無い。
スタンド能力であるパープル・ヘイズは、口を糸で縫われ常に涎を垂らしている人型のスタンド。スタンド自身も自我を持ち、知性は低く凶暴性が高いが、体についた自分の涎を拭き取るなど神経質であり、本体の性格が反映されている。能力は拳に搭載された数個のカプセルから「殺人ウイルス」を周囲にばら撒くという無差別且つ扱いずらい能力であり、作者もこの能力の使い勝手故に途中離脱が決定したと公式に発表している。
発射されたウイルスは、あらゆる生き物に感染し30秒程で全身に回り体が崩れて死亡するという非常に高い毒性を持ち、また耐性を持っていたとしてもウイルス自体も成長する為、確実に防ぐことは本体のフーゴであっても出来ない。除菌するには光を当てるしか無く、ライト程度の光でも殺菌する事が可能。先の使いづらさもあり、作中で登場したのはイルーゾォの「マン・イン・ザ・ミラー」戦の一度きりである。
トリッシュ・ウナ/スパイス・ガール
スタンド名 | スパイス・ガール | ||||
本体 | トリッシュ・ウナ | ||||
タイプ | 近距離パワー型 | ||||
破壊力 | A | スピード | A | 射程 | C |
持続力 | B | 精密機動性 | D | 成長性 | C |
パッショーネのボスの娘でありながら、ボスに繋がる手掛かりとしてボスから殺害されそうになっている可哀そうな少女。身長163cm。血液型はA型。15歳。
先の通り、最終的には実の父親であるパッショーネのボスから殺害されそうになるが、当初は組織内の抗争に巻き込まれたがボスの指示でペリーコロに保護され、ブチャラティチームに護衛される存在だった。
殺害されそうになっている事が露見すると、身を挺して自分を守ってくれるブチャラティと共に父親を打倒することを決意し、旅に同行する。初めは潔癖症で高飛車で我儘だったが、ブチャラティ一行との関わりが彼女を成長させ、性格も丸くなり、「自分の力で生き抜く覚悟」を得たことで眠っていたスタンド能力を発現させる。
スタンド能力:スパイス・ガールは触れたモノを柔らかくすることが出来る人型のスタンドであり、第四部『ダイアモンドは砕けない』に登場したエコーズACT3の様に明確な自我を持つ。ラッシュの掛け声「WAAAAAAAANNABEEEEEEEEEE!!」
能力によって柔らかくされた物体はゴムの様な弾性を持ち、破壊が出来なくなる。また弾性を調整する事で引き延ばしてパラシュートの様に利用したり、チューインガムの様に粘性を持たしたりと、原型を留めないほどに変形させる事も可能。どれだけ変形させても、物体が持っていた本来の機能は損なわれず非常に応用の利く能力だが、登場タイミングが遅く作中ではそこまで活躍の機会は無い。
ジャン=ピエール・ポルナレフ/チャリオッツ・レクイエム
スタンド名 | チャリオッツレクイレム | ||||
本体 | J・P・ポルナレフ | ||||
タイプ | 特殊 | ||||
破壊力 | E | スピード | E | 射程 | A |
持続力 | A | 精密機動性 | E | 成長性 | A |
第三部『スターダストクルセイダース』終了後、故郷フランスに帰り「弓と矢」を調査していた所、パッショーネの存在に辿り着き、一度はディアボロに敗れて死にかけ、一命をとりとめるも右目と両足を失い車椅子に乗っている。
ブチャラティをディアボロを倒せる者と考え、能力や打開策を伝えるべく落ち合う事を約束するが、落ち合う直前にディアボロが登場し、打開策も虚しく力尽きてしまう。その際、自身のスタンドであるシルバーチャリオッツに矢を刺しレクイエム化させ矢を奪われる事を防いだ。
レクイエム化したシルバーチャリオッツは、完全に暴走し周辺にいる人間の魂と体を入れ替えさる能力を持ち、魂の入れ替え時間が経過すると、「この世に存在しない別のもの」へと変化させる。更にはポルナレフの矢を守る意思を体現しており、矢を奪おうとする者には相手の行った攻撃をそのまま返し、また相手のスタンドを暴走させて本体自身へ攻撃させるよう仕向ける。
実際のスタンドは、影の様なビジョンでは無く、レクイエムの攻撃範囲内にいる人間の背後にある光源。本体であるポルナレフ自体も亀と魂が入れ替わり、死亡後も亀(ミスター・プレジデント)の中で魂のみ生き続ける。本当に性への執着心の強いキャラクター。
亀(ココ・ジャンボ)/ミスター・プレジデント
スタンド名 | ミスター・プレジデント | ||||
本体 | ココ・ジャンボ | ||||
タイプ | 実体型 | ||||
破壊力 | E | スピード | E | 射程 | E |
持続力 | A | 精密機動性 | E | 成長性 | E |
亀。作中では名付けられる事は無く“ココ・ジャンボ”の名前は後付け。
背中の窪みにカギをはめ込む事で、スタンド能力が発現するように調教されておりカギをはめ込む事で甲羅内に具現化された部屋へ出入りする事が可能になる。
具現化された部屋の中はテレビや冷蔵庫・ソファなどの家具類が置かれてはいるが、トイレ/風呂の様な設備は無い。利用者の出入りは自由であるが敵のスタンド能力による影響は受ける。
カギを窪みから外すと、スタンドが解除され。部屋にいた生物は、自動的に外の世界に出される。
広瀬 康一/エコーズACT3
スタンド名 | エコーズACT3 | ||||
本体 | 広瀬康一 | ||||
タイプ | 近距離パワー型 | ||||
破壊力 | A | スピード | B | 射程 | C |
持続力 | B | 精密機動性 | C | 成長性 | A |
第四部『ダイヤモンドは砕けない』の登場から引き続き、物語の導入に登場。
厳密には味方では無いが、ジョルノのパッショーネ入団試験に図らずとも協力する事になる。
第四部時代よりもスタンド能力は成長し、破壊力はAまで上昇。見た目は更にデフォルメが進み2頭身サイズとなっている。空条承太郎に依頼されて汐華初流乃(ジョルノ・ジョバァーナ)の皮膚を採取するためにヨーロッパ旅行のついででイタリアに訪れるが、ジョルノにカバンを盗まれるわ、入団試験に強制参加になるわ、踏んだり蹴ったりである。
登場時からジョルノや他のイタリア人と会話が出来ているのは、岸辺露伴のスタンド「ヘブンズ・ドアー」で話せるようにしてもらったためである。
パッショーネ:暗殺チームに属するキャラクター
ギャング組織「パッショーネ」の暗殺専門部隊。総員は9名。
ボスに反目し、秘匿されているボスの素性を明かす手掛かりであるトリッシュの奪取を目標にしている。暗殺チームの解説は2Pに記載しています。
パッショーネ:ボスと親衛隊のメンバー
「パッショーネ」のボスと、ボスを守る親衛隊のメンバー。
ボスに向かうジョルノ一行の前に立ちはだかる。こちらで紹介するのはボスを含め7名。3Pで紹介しておりますので、先に知りたい方はコチラからご確認ください。
パッショーネ:その他の構成員&その他のキャラクター
「パッショーネ」に所属する構成員や幹部。敵でも味方でもないキャラクター達や、スタンド能力を持ち合わせていないものの、物語の核心に携わるキャラクターを解説していきます。こちらもキャラクター数が多いので4P目で紹介しておりますので、下部から飛んで頂くか、こちらからご確認ください。
第五部『黄金の風』に登場するスタンド一覧
個別キャラクター達の紹介はさておき、第五部『黄金の風』に登場するスタンドを一気に確認したい!という場合には一覧表を作成しているので、こちらからご確認ください!
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