狂気の映画⑯:アイデンティティー(2013)
あらすじ
嵐により一軒のモーテルに閉じ込められた11人。極限の状況下、一人、また一人と惨殺され始める。残された誰もが疑心暗鬼になる中、彼らにある共通点があったことが判明する。一方、時を同じくして死刑を直前に控えた猟奇殺人鬼の再審理が行われていた。その彼にも同じ共通点が・・・。二つの事件が一つに繋がった時、想像を絶する衝撃のラストが待っていた!
引用元:YouTube ムービー
監督:デイビッド・フィンチャー 上映時間:151分 出演者:エドワード・ノートン,ブラット・ピット
サスペンスに”モーテル”や”ホステル”は格好の舞台。そしてサスペンスには精神異常者が良く似合う。
そんな王道(?)を詰め込んだのがこの作品。真実を知った時に知る狂気。点と点が繋がる爽快感。そんな気分が味わえます。
無名では無いが有名ではない。でも知ると、観ると、きっと他人に勧めたくなる映画。
狂気の映画⑰:シャッターアイランド(2010)
あらすじ
精神を病んだ犯罪者だけを収容し、四方八方を海に囲まれた「閉ざされた島(シャッター アイランド)」から一人の女が姿を消した。島全体に漂う不穏な空気、何かを隠した怪し気な職員たち、解けば解くほど深まる謎……。事件の捜査に訪れた連邦保安官テディがたどり着く驚愕の事実とは!?
引用元:AmazonPrimeVideo
監督:マーティン・スコセッシ 上映時間:138分 出演者:レオナルド・ディカプリオ, マーク・ラファロ
自分自身では気付かない。第三者目線で気付く”狂気”。
それこそが”狂気によって歪んだ精神状態を描く作品”の醍醐味。この作品はその醍醐味をぎゅっと凝縮した本編中ずーーーっと小気味が悪い映画。監督のスコセッシは本当に人間の”闇”を描くのがお上手。苦手な人は普通に辛いかも!?
記憶障害を持つ『メメント』に近しい作品だが、救いの無い(?)個人的にはスッキリ出来ない映画。
「モンスターのまま生きるか、善人として死ぬか(Which would be worse – to live as a monster, or to die as a good man?)」観た後にこのセリフの意味を考えてみて下さい。
狂気の映画⑱:アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち(2014)
あらすじ
精神を病んだ犯罪者だけを収容し、四方八方を海に囲まれた「閉ざされた島(シャッター 学生エドワードは辺境の精神病院を実習に訪れる。この病院では患者は自由に生活をしていた。その画期的な治療法に驚嘆するが、何故か院内には絶えず怪しい雰囲気が漂っていた。そんな中、エドワードはひとりの美しい患者に目を奪われるが、彼女は「早くこの病院から逃げろ」と忠告する。
引用元:AmazonPrimeVideo
監督:ブラッド・アンダーソン 上映時間:112分 出演者:ケイト・ベッキンセイル, ジム・スタージェス
「聞いた事は信じるな。見たものは半分だけ信じろ」百聞は一見に如かず。真意。映画冒頭で語られるセリフ。
この映画で言うと、半分も信じちゃダメ。疑ってかかれ。
普通とは何なのか?自分の尺度からズレると異常?何が狂気で、誰が狂人なのか?是非観て確かめて欲しい。
観ている貴方もきっと騙される、ラストを楽しんで!!
狂気の映画⑲:時計じかけのオレンジ(1971)
あらすじ
近未来、毎日のように暴力やセックスに明け暮れていた不良グループの首領アレックスは、ある殺人事件で仲間に裏切られ、ついに投獄させられてしまう。そこで彼は、攻撃性を絶つ洗脳の実験台に立たされるが……。
引用元:allcinema ONLINE
監督:スタンリー・キューブリック 上映時間:136分 出演者:マルコム・マクドウェル, パトリック・マギー
”狂気によって歪んだ精神状態を描く作品”と言えばこの作品。26年間イギリスで上が映禁止されていた“呪われた映画”であり”いわく付きの映画”、そして映画史に残る作品。
”洗脳”っていう言葉があらすじに出てくる時点で狂気が満載。何が正常で何が異常なのか??
原作者の作家アンソニー・バージェンスがこの作品を描いた精神状態も、自身が脳腫瘍で余命宣告され妻が4人の脱走アメリカ兵によってレイプされたタイミングと狂乱状態。狂気を帯びた原作に、狂気を帯びた演出。そら映画史に名を残します…。ちなみに原作ではあったハズの”章”が出版ミスで出版されておらず映画では原作より酷い作品になったというエピソードも狂気まみれ。ほんとに凄い曰くつきの作品…。本当にいろんな意味で凄い。
ラストシーンのセリフ”俺は治った。もう大丈夫だ…( I was cured, all right!)”。は本当に大丈夫なのかどうかは、本編を観て判断してください!!
次ページでは、1つの事に自分の人生を捧げる狂気を持った人物を描く。そんな作品を紹介!
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