MCUのマルチバースに影響を及ぼす2つの言葉
影響を及ぼすであろう、2つのキーワードについてはロキがTVAに連行され裁判を受ける直前のミス・ミニッツの解説の中で登場する。それが「マッドネス」と「ネクサス」の2つのキーワードである。
「マッドネス」という言葉
まず1つ目の「マッドネス」と言う言葉について解説していこう思う。
この言葉は、吹替や字幕で観ている人には”?”となるのだが、それもそのハズ。以下の通り日本語では省略されているのである。
「マッドネス」(madness)と言うキーワードの意味は”狂乱”とか”狂騒”だが、英語の意味と言うよりこのキーワードは2022年3月25日(金)に米公開を予定している『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)と共通しており、MCUのマルチバース化にとって重要なフレーズである事には間違いが無いと思われる。
「ネクサス」という言葉
次に説明するキーワードがこの「ネクサス」(NEXUS)というキーワード。
こちらも日本語訳では”分岐イベント”という役がなされており、でかでかと画面に文字が出る割には印象が少ないかもしれない。
しかし、このキーワードは別のMCUドラマシリーズでも登場している。それがMCUフェーズ4の第一弾ドラマシリーズの『ワンダヴィジョン』第7話の中で流れるCMである。
このCMでは「ネクサス」という名の抗うつ剤が紹介され、ナレーションでは
と意味ありげな言葉で纏められてている。
ネクサスとは原作コミックで別次元同士を繋ぐゲートの名前であり、多次元をつなぐ力を持った人物は「ネクサス・ビーイング」と呼ばれ、コミック版ではワンダはこのネクサス・ビーイングの一人である。
更にはこの”ネクサス”を利用するには、医者(doctor)の診断が必要であるらしい。この医者とはMCU世界で該当するのはドクター・ストレンジであると想定される。実際に先にも書いた2022年3月25日(金)に米公開を予定している『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)の予告でも原作コミックでネクサス・ビーイングであるワンダが重要なキャラクターとして登場している。
“在り続ける者”と征服者カーン
そしてマルチバースに重要な役割を持つであろう人物が、完全なネタバレになるが『ロキ』最終話にて登場した在り続ける者(He Who Remains)である。
『ロキ』の最終話エンドクレジット表記でも「在り続ける者」(He Who Remains)としか表記されなかったが、演じたジョナサン・メジャーズは、2023年2月に米公開予定の映画『アントマン&ワスプ:クアントゥマニア』のメイン・ヴィラン:征服者カーン役にキャスティングされており、その特徴やマルチバースを掛ける言動は征服者カーンで間違いが無いと思われる。
征服者カーンは原作コミックスでは30世紀と未来の人間で、「ドクター・ドゥーム」が開発したタイムマシンを活用し、「過去」「現在」「未来」に時空を超え”マルチバース”の支配を企てるヴィラン。「在り続ける者」が言っていた敵意を持つ別世界線の自分こそ、征服者カーンだと思われる。
このことからも、2021年以降のMCU映画である『』や『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』にしても『アントマン&ワスプ:クアントゥマニア』にしても、その舞台はやはりマルチバースの世界感になる事は”概ね”間違いない。
最期に、ドラマ版のロキについて…。
最期に、ドラマ版のロキについて…。
ロキ本人は神聖時間軸を把握している訳ではないので、彼の候で行動は歴史を改竄しようとした訳でもなく、また世界線を分岐させようとした訳でもない。ロキ自体が言った通り、「タイムラインを分岐させた」要因を作ったのはアベンジャーズであり、悪いのはアベンジャーズである可能性は否定できない…。それを言うと攻めてきたサノスが悪いと因果関係をずっと遡る必要もあるが。
そう思うと、時間軸から分断され「変異体」となったドラマ版のロキは可哀そうな存在と言える。
そんなロキが活躍した『ロキ』もシーズン2が決定しており、2022-2023年のどこかで放送される予定であり、またMCUの根幹を説明する物語が展開されそうで楽しみである。
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