ブラック・ウィドウ:コミックス版とMCU版の違い
ブラック・ウィドウ(ナターシャ・ロマノフ)の能力について
コミックス版ではブラック・ウィドウは、戦争孤児でありソ連が行っていた”ブラック・ウィドウ・オプス”計画によって育てらる。更に洗脳された上にスパイ養成施設”レッド・ルーム”で戦闘技術を諜報技術を訓練させられ、キャプテン・アメリカに投与された「スーパーソルジャー血清」の様な薬を投与され長寿になり、身体能力は人の域を超える事に。
彼女のヒーローとしてのオリジンはMCU版でも変わらないかもしれないが、MCU版ではコミックス版の様な特殊能力は無く、身体的には通常の人であるという大きな違いがある。
また、この特殊能力に紐づきコミックス版では老体でありながら若々しさを保っているが1928年生まれ。この設定をMCU版にも代用すると『アベンジャーズ/エンドゲーム』時では95歳という高齢設定になる…。
コードネーム”ブラック・ウィドウ”の由来
ナターシャ・ロマノフの”ブラック・ウィドウ”というコードネームの由来にも、コミックス版ならではの理由がある。
由来としては2つあり、1つ目はブラック・ウィドウ・オプス”計画で育てられたスパイは全員、計画名からとって”ブラック・ウィドウ”になるというもの。
2つ目は交尾後にオスを食べ殺す毒蜘蛛”クロゴケグモ”の英語名”black widow”から。実際に『ブラック・ウィドウ』で使われているロゴマークの砂時計型の赤いマークは、この毒蜘蛛のお腹にある模様からきている。
問題は2つ目で、この”black widow”の”widow”は直訳で”未亡人”。この毒蜘蛛自体もその特性から名づけられており、ナターシャ・ロマノフの”ブラック・ウィドウ”というコードネームには彼女自身も未亡人という意味もある。
そう!コミックス版ではナターシャ・ロマノフは未亡人なのです!!!
ナターシャ・ロマノフの人間関係
由来から続きますが、コミックス版とMCU版ではナターシャ・ロマノフの人間関係も大きく違う。
先ほどの未亡人の件ですが、彼女の旦那はソ連のテストパイロットであった将来のレッド・ガーディアンであるアレクセイ・ショスタコーヴ。MCU版では『ブラック・ウィドウ』に登場しロシア時代の彼女の”父親”的な存在になっており、2人の年齢も大きく違います。(特殊能力の件も関与していると思われる)
さらに、彼女はコミックス版では非常に恋多き女性でありその男性遍歴はMCU版と大きく異なる。
コミックス版ではウィンター・ソルジャーに始まり、先ほどのロシア版キャプテン・アメリカこと社会主義の赤に星一つのレッド・ガーディアン。アメリカに渡米後はホークアイに、デアデビルのマット・マードック等など。
流石、90歳越えでも「コミックで最もセクシーな女性」で31位になるだけの事はある。
ブラック・ウィドウの今後…
ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフの活動は『アベンジャーズ/エンドゲーム』で最期を迎えました。今後、彼女がMCUに返り咲くことはあるのでしょうか?
これに対して、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の監督ジョー・ルッソは「非常に辛いですが、それゆえ、これが彼女にはふさわしい結末なのだと思いました」と述べており、このバースでの復活は無い事を明言。
となるとあり得るのが、マルチバース化して他次元のナターシャ・ロマノフが参戦するか、キャプテン・アメリカからファルコンへ。アイアンマンからスパイダーマンに。の様に継承するか。※スパイダーマンは意思と力を継承。キャラクターはそのまま。
これについては、ナターシャ・ロマノフの物語を描く映画「ブラック・ウィドウ」に、原作コミックでは2代目ブラック・ウィドウになる女暗殺者エレーナ・ベロワが『ミッドサマー』(2019)で主演を務めたフローレンス・ピューが演じて登場しており、普通に考えれば2代目継承になるのではと思われます。※一時期、エレーナにエマ・ワトソンが起用されるという話もありましたが…
今後のMCU(時系列的には『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』以降)では、バトンを受け継ぎ(言葉的にも武器的)にも2代目ブラック・ウィドウ(エレーナ・ベロワ)が登場する事を期待しましょう。
とはいえ、MCUはいい意味で期待を裏切ってくるので皆さんなりの今後を考えてみては!?
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