『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを彩るヴィラン達
ヘクター・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの主人公である、ジャック・スパロウのライバル的存在であり、評議会の一員。カスピ海の海賊王。懸賞金は懸賞金は10,000ギニーでジャックより”1ギニー”安い。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』でメインヴィランとして登場し、これまでの5作品に全て登場する数少ないキャラクターの1人。残虐にして狡猾、恐れを知らない大胆さを持ち合わせ作品によっては知己的で紳士的なイメージもあるが、海賊らしい海賊であり、やはり悪党である。なお能力面においては、戦闘/指導力共にジャックより優秀であると思われる。
初登場時はアステカの呪いに掛けられ不死者であり後に殺されるも、『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』ではティア・ダルマの魔術により復活。その後も評議会のリーダー格として活躍し、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』ではジョージ2世に私掠海賊として仕え貴族になり…と各作品でその地位を変えながらも活躍する。
一度敵対していても、その後協力関係になったりと柔軟な思考を持ち合わせ『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズで生き抜いていたが『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』で大きな転機を迎える事になる。
ちなみに、エリザベス・スワンから『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』でウィル・ターナーとの結婚の仲介を求められるが、バルボッサはウィルの父親であるビルを砲玉に括り付けて海に落とした張本人であり、よくよく考えれば結構な話である…。
ピンテル(リー・アレンバーグ)
ヘクター・バルボッサが指揮を執っていた当時からのブラックパール号の乗務員。
ブラック・パール号がジャックの所有になってからも、引き続き乗務員として搭乗していたがバルボッサが起こしたジャックに対する反乱に参加するなど、ヘクター・バルボッサの配下としてのイメージが強い。
ラゲッティとはコンビの様に2人で行動し、コミカルな役どころだが東インド貿易会社との戦いに加わるなど戦闘員としても活躍。
ラゲッティ(マッケンジー・クルック)
ピンテルとコンビ的なキャラクターであり、略歴はほぼ同じ。
右目が義眼になっており、結構な頻度で落とすが…この義眼は”ただの義眼”では無、8レアル銀貨のうちのひとつであり評議会員の証であり結構な重要アイテムだったりする。
ラゲッティを演じたマッケンジー・クルックは、義眼の様に自身の眼を見せるために、木の様に見えるコンタクトレンズを着用して撮影に参加していた。
シャンサ(ゴルシフテ・ファラハニ)
「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」以降でカリブの海域で活動していた占い師であり魔女。
悪役ではないが、ヘクター・バルボッサなどの海賊が人探しするのを手助けをしており、バルボッサの関係者なのでこちらで紹介。
なお、「シャンサ」には「海の魔女」を指す言葉で、海の魔女は月や潮、天候をあやつる魔法を使って、海を支配していたらしいが作品の中では今の所不明…。
デイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)
神話や伝説として伝わる七つの海に君臨した超自然の統治者であり、心臓を別の場所に隠しており、心臓への攻撃がされない限りは不死者。海で死んだ者をフライング・ダッチマン号で死後の世界に送る役目を持っていたが、その役目を放棄し放棄した事により呪いを受け、乗組員を含め海の生物の融合した様な姿になっている。
役目を与えられる時の誓約である、10年に1度だけしか陸に上がれないという制限は呪われた今も続いており、デイヴィ・ジョーンズの心臓を刺殺した人間にも受け継がれる。
海の女神カリプソと恋に落ちたが、カリプソに対し恨みや畏れも持ち合わせており、愛が受け入れられなかったために当時の海賊評議会にカリプソを人間に封印する方法を教え、彼女を裏切った。
ジャック・スパロウとは“沈んだ伝説の船であるウィキッド・ウェンチ号(後のブラックパール号)を引き揚げて13年間船長にしてやるが、その後100年間、デイヴィ・ジョーンズの奴隷になる”という契約を結んでおり、期限が迫った『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』のタイミングで警告の為にジャックの周囲に現れる。
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』を通じてのボスキャラであり、この設定が最新話の『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』まで続いている事からも、重要かつ偉大なキャラクターである。
マッカス(ダーモット・カーネイ)
デイヴィ・ジョーンズ指揮下のフライング・ダッチマン号に仕えた一等航海士であり、デイヴィ・ジョーンズの右腕。
デイヴィ・ジョーンズが役目を放棄し放棄した事により呪いが降りかかり、シュモクザメの様な姿に変貌しているが、その見た目のママの性格をしており非常に獰猛で且つ戦闘能力が高い。
ビル・ターナー(ステラン・スカルスガルド)
ウィル・ターナーの父親であり、デイヴィ・ジョーンズ指揮下のフライング・ダッチマン号で100年の労働についている乗組員。劇中で多く呼ばれる呼称は”ブーツストラップ・ビル”。
元々は、デイヴィ・ジョーンズとの契約により手に入れたジャック・スパロウが指揮するブラックパール号の乗組員であり、ヘクター・バルボッサが起こしたジャックに対する反乱に反対するもバルボッサの乗組員としてブラックパール号に残り、他の乗組員と同じく死ぬことが出来ないアステカの呪いに掛かる。
そんな状態でも、ジャックへの忠誠を忘れずバルボッサ達の呪いを解かせないために、解呪に必要な金貨の一枚を息子のウィルに送るのだが、普通にバレてバルボッサに大砲の玉に括り付けられ海に沈められる。そこで死ねずに永遠におぼれ続けるビルは苦しみから逃れる為にフライング・ダッチマン号での労働と引き換えにデイヴィ・ジョーンズに魂を売り渡し永遠の苦しみからは解放されるのだが…。
と『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズに登場するキャラクターの中でも1.2を争う悲運なキャラクター。そして、その悲運さを争うのは息子という2重の意味で可哀そうなキャラクターでもあり、一族全体がDisneyに多分嫌われている。
黒ひげ/エドワード・ティーチ(イアン・マクシェーン)
黒ひげの異名で恐れられた“アン女王の復讐”号を駆って「たまには人を殺さんと俺が何者か忘れられる」と口走り暴虐の限りを尽くす伝説の極悪海賊。実在した海賊“黒ひげ”(1680年? – 1718年)がモデル。
ブードゥー教の魔術に長けており、武器のカトラスに着いた宝石の力で天候を操り思いのままに航海を続けたり、呪いの人形を作れたり、ゾンビを操ったり、敵の海賊船を小さくしてボトルシップに封印するなど超常の力を持っている。予言で告げられた死を回避する為に、永遠の命が手に入る“生命の泉”を探す事になるのだが…。
アンジェリカ(ペネロペ・クルス)
元修道女で、ジャック・スパロウの元恋人。修道女時代は敬虔なキリシタンで清廉な女性だったが、ジャックに口説かれた結果、転がり落ちるように女海賊の道を歩いていく事に。ちなみにその事を「人生を狂わされた相手」として今も恨んでいる様子。
今でも信仰心は強いが、目的や命のためには手段を選ばない悪女であるが一途な女性。
父エドワード・ティーチが船長を務めるアン女王の復讐号に乗り込み、死の予言が出ていた父を救う為に「生命の泉」を探していたのだが…。究極の選択を与え続けられるキャラクター。
なお演じるペネロペ・クルスは『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』の撮影時には妊娠しており、遠くからの全身映像は妹のモニカが代役として登場している。ちなみに旦那さんは『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』でアルマンド・サラザールを演じたハビエル・バルデム。
スクラム(スティーヴン・グレアム)
ジャックに扮するアンジェリカに騙され、眠ってる間に黒ひげの船員にされてしまった人。
マンドラを弾き、音楽と嘘で海賊の世界を乗り越える憎めないお調子者なキャラクター。生命の泉を捜索する際にはアンジェリカへの責務と、昔の船長であるジャック・スパロウへの尊敬で揺れ動いた。
アン女王の復讐号がバルボッサの指揮下に入った後も、アン女王の復讐号で船員を続ける。
アルマンド・サラザール(ハビエル・バルデム)
「魔の三角海域」に囚われた生ける亡霊で、幽霊船「サイレント・メアリー号」の艦長であり『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』のメインヴィラン。
元々は、スペイン海軍に所属し、父と祖父を海賊に殺された過去から、この世の全ての海賊を滅ぼす“海の処刑人(エル・マタドール・デル・マール)”として名を轟かせていた軍人であり艦長だった。
しかし、若き日のジャック・スパロウの挑発に乗ったことで「魔の三角海域」に誘い込まれ、戦艦の大破により部下と一緒に死亡したが、魔の海域の呪いによって亡霊として蘇り、「魔の三角海域」に囚われていた。
海の呪いによって陸に上がる事が出来ず、無理に上陸すると消滅してしまう。その反面、亡霊なので不死身であり、鉄格子をすり抜けたり、海の上を歩くなど超常の存在となっている。
海賊であればたとえ無抵抗の者であっても容赦なく殺害し、その際自身の恐ろしさを伝えるために、その中の一人だけを「生き証人」として生かす主義を持っており、その主義によりヘンリー・ターナーは助かる事になる。
過去の経緯から、ジャックに対し強い復讐心を持っており、ジャックが手放すと持ち主に最大の不幸を招くコンパスを手放したことから「魔の三角海域」から解放される…。
フェルナンド6世(セバスチャン・アルメスト)
物事をよく考えてから行動することから慎重王と呼ばれたスペイン王国の国王。
北アメリカ本土に数多くの植民地を保有し、スペイン海軍を指揮し生命の泉を破壊する為に、イギリスよりも早く生命の泉を見つける事を命令する。
なお、史実では“慎重王”と呼ばれたが、劇中では漁船に引き上げられた男が持っていた「ポンセ・デ・レオンの航海日誌」に「生命の泉」への道が記されていたので、間髪入れずに軍を動かす大胆なキャラクターになっている。
悪役では無いが、イギリスに対立し各所で乱戦を発生させるスペイン艦隊を率いる国王なのでこちらで紹介。
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