『DUNE/デューン 砂の惑星』(原題: Dune)は「世界で最も売れたSF小説」と言われる同名のSF小説を題材に製作された2部作の映画であり、46回トロント国際映画祭では絶賛の声が相次いだ話題のSF作品。過去にも映像化された事がありますが、元々の小説が6巻にも及ぶ長編であり、描かれる壮大なドラマをを描くには充分な映像作品に仕上げた作品が無い名作でもあります。
そんな「DUNE」が最新技術で描かれた今作。絶賛された事が分かる通り砂の世界は圧巻の一言。ただ事前の情報0で見ると原作を圧縮している分、説明が少なく用語が行っている人サイドによって変わったり、何を言ってるのか分かりづらかったりと躓く点も多いハズ…。
今回はそんな、本作の登場人物と基本用語をまとめてご紹介していきます。これから本編を観る人の予習として。観終わって分からない部分があった人は復習に活用して下さい!
これを読んで2023年10月20日公開予定の『デューン:パート2(原題)』に是非、備えていきましょう。
『DUNE/デューン』シリーズの難解用語について
ここでは、映画を見る前に押さえておきたいDUNEの世界で使われる基礎を説明していきます。
登場人物個人に紐づく様なキーワードについては、各キャラクター紹介で触れていますので合わせて確認して下さい。
DUNE/デューン
全てを砂に覆われた”砂の惑星”。正式には惑星アラキス。作中でもどちらの名でも呼ばれるので混乱しがちな地名。
植物が自生できない砂に覆われた過酷な環境であり<サンドワーム>と呼ばれる全てを飲み込む生物までおり、人間が居住するには全く向かない惑星であり、本来重要な基点になり得ない様な惑星ではあるが「宇宙で最も貴重な物質」とも呼ばれ抗老化作用や、意識を拡張させ、超能力的な感覚を高める効能がある<スパイス>が産出される事が分かり、帝国の中でも重要拠点となっている。
そもそも、この砂の惑星には砂の世界に対応した先住民<フレメン>が住んでおり、入植者である帝国サイドの人間と元々は対立関係にあり、有効な関係性とは言えない。
サンドワーム
デューン(惑星アラキス)に生息する巨大生物。
惑星外から来た人間にとっては、何でも飲み込むその巨体は恐怖の存在であり天災に近しい扱いを受けているが、デューンの先住民族である<フレメン>からは崇拝の対象となっており、シャイ=フルードと呼ばれている。
音に敏感で一定のリズムの音に反応し向かってくる性質を持っており、サンドウォークと呼ばれる特殊な歩き方をしないと、サンドワームを引き寄せてしまう。また、砂の中を移動する時に強い震動を生み出し、周りにある砂を液状化させて、その中を進んでくる為、サンドワームが近くにいると砂漠は海のように液体と化し、付近にいる人々は砂の中へと飲み込まれる。
現時点では映画では言及されていないが、サンドワームの存在こそが<スパイス>を産み出す存在であり、サンドワーム無しには<スパイス>は産出され無い。
フレメン
デューン(惑星アラキス)の先住民。
独自の言語を使用し、地中に隠れ複数の集落を作り生活をしており、先に書いた通り<サンドワーム>を崇拝し、死体であっても神聖なモノとして利用している。
また砂の惑星に住まう先住民族だけあって、最も貴重な存在は「水」であり唾を吐きつける(自身の身体から水分を出す)行為が友好の挨拶であったりと独自の文化/掟を守っており、多くの人間は排他的。
砂に含まれる<スパイス>の影響でフレメンは、もれなく青い目をしている。
クリスナイフ
<サンドワーム>の死体から採取しら歯で作られたナイフ。
崇拝の対象である<サンドワーム>から取り出された神聖な武器であり、このクリスナイフは物語の中でも重要なアイテムとして登場する反面、フレメン達の主要な武器として<フレメン>内では広く一般に普及している武器でもある。
スパイス
「宇宙で最も貴重な物質」とまで言われる物質であり、先に書いた通り抗老化作用や、意識を拡張させ、超能力的な感覚を高める効能がある。宇宙航海にも使用されており、劇中世界では無くてはならない貴重な資源となっている。
劇中ではスパイスとして良く語られるが、正式には”メランジ”と呼ばれており、この成分を唯一採掘できるのが<サンドワーム>が生息するデューン(惑星アラキス)であり、帝国の有力者たちがデューンに入植する理由となっている。
ベネ・ゲセリット
修道女の集団であり所属するのは女子のみの秘密結社。教育機関としての側面が強く、精神的にも身体的にも訓練され、所属している(していた)女性は軒並み一般の兵隊を圧倒する戦闘力を誇る。またベネ・ゲセリットで訓練を受けた女性は、相手が嘘を付いているかを見分ける力や、自分の声<ボイス>で相手を思い通りに動かす能力をも訓練において取得している。
また教育機関の側面とは別に、この集団内で教育された女性を戦略的に結婚/出産させる事で<クウィサッツ・ハデラック>を産み出すという人間の交配計画を画策している集団でもある。
公開日は未定だが、ドラマ作品である『デューン:シスターフッド(原題:Dune: The Sisterhood)』でベネ・ゲセリットのオリジンが描かれる模様。
ボイス
<ベネ・ゲセリット>で鍛錬をする事で得られる能力の1つで、相手に対して声に発して命令する事で受け取る相手の意志を無視して命令を遂行させる事が出来る。<ベネ・ゲセリット>の秘伝の様なモノだが、修練を行う事で素質が必要な可能性はあるが<ベネ・ゲセリット>に所属していない人間でも習得は可能。
クウィサッツ・ハデラック
<ベネ・ゲセリット>が数世紀にも渡り行っている交配計画の末に誕生させようとしている、未来をより良いものに導く”救世主”であり、超能力者。映画ではまだ詳細は語られていないが、「集団記憶によって人類の記憶をすべて保持し、未来を予見する能力」を所有している人物である。
『DUNE/デューン』シリーズの登場人物/キャラクター相関図
『DUNE/デューン』シリーズの主要キャラクター達の相関図は下記の通り。
登場人物は大きく、宇宙を統括する帝国/アトレイデス家/ハルコンネン家/DUNEの先住民族であるフレメンの4つの勢力に分かれます。登場人物はそこまで多くなく各勢力の立ち位置さえ把握出来れば、相関はそこまで難しくはありません。
とはいえDUNEオリジナルの用語であったり、関係性が分かりづらいキャラクターもいますので一度確認する事をオススメします!
また、上記の登場人物の顔や名前を見て”?”となった方は、下にある各キャラクター紹介も合わせて確認ください。
※相関図はクリックで拡大します!
『DUNE/デューン』シリーズの登場人物/キャラクター紹介
登場する主要キャラクターの一覧は以下の通りです。各キャラクターの詳細が知りたい人は下記の一覧からリンクで飛んで頂くか、次ページ以降で所属別に紹介していますので是非ご確認下さい。
所属 | Character | Actor |
アトレイデス家 | ポール・アトレイデス | ティモシー・シャラメ |
レディ・ジェシカ | レベッカ・ファーガソン | |
レト・アトレイデス公爵 | オスカー・アイザック | |
スフィル・ハワト | スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン | |
ウェリントン・ユエ | チャン・チェン | |
ガーニイ・ハレック | ジョシュ・ブローリン | |
ダンカン・アイダホ | ジェイソン・モモア | |
ハルコンネン家 | ウラディミール・ハルコンネン男爵 | ステラン・スカルスガルド |
グロッス・ラッバーン | デイヴ・バウティスタ | |
パイター・ド・フリース | デヴィッド・ダストマルチャン | |
フレメン | チャニ | ゼンデイヤ |
スティルガー | ハビエル・バルデム | |
ジャミス | バブス・オルサンモクン | |
帝国 | リエト・カインズ | シャロン・ダンカン=ブルースター |
ガイウス・ヘレン・モヒアム | シャーロット・ランプリング |
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