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『ボーン』シリーズ:5作品まとめ。一気に最新作まで追いつく!見る順番とレビューとおさらい。

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『ボーン』シリーズはロバート・ラドラムの3冊の小説を原作としておりマット・デイモン(Matt Damon)主演のスパイアクション映画。他のスパイ映画と違い、”敵”を追うのでは無く”敵”に追いかけれらながら、真相に向かっていくという”いつもの”スパイ映画とは違ったハラハラが楽しめます。※ジェイソン・ボーン自体が”スパイ”なのか?っていうところは、一旦置いておきます…。

また、シリーズを通して1つの物語としての完成度が高く『007』や『ミッション:インポッシブル』の様に各作品で単体として楽しめる作品というよりは、シリーズを通して見る作品となっています。これは好き嫌いが分かれそうですが、私は毎回ヒロインが出てきたりという、激しい銃撃戦などのエンターテイメント的な面白さではなく、リアルを感じることが出来る作品なので、どちらかというとおススメしたいポイント。

知名度が高い作品ですし、シリーズ累計の興行収入$2.14億と大成功を興行的にも収めているシリーズですので、観たことがある人も多いと思いますが、続編『ボーン』シリーズの6作品目を見る前に。スピンオフドラマ『トレッドストーン』(Treadstone)観る前に、一度この記事を読んでみては??
そんな『ボーン』シリーズの公開済み5作品を一気におさらい。

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『ボーン』シリーズとは??

心因性健忘に苦しむのマッド・デイモン演じる元CIA暗殺者、ジェイソン・ボーンが、世界を股にかけCIAと闘い、自分の記憶や自分が”ある計画”に巻き込まれた意味を探る物語。
長くなってしまった、導入部分でも書きましたが『ボーン』シリーズには決まった/指示された”ミッション”はありません。ジェイソン・ボーンが自分の記憶を取り戻すため、それを通じて対立するCIAと孤軍奮闘する”だけ”です。
追われる立場、どんどん明らかになる記憶。そして知る不都合な真実
1作目の『ボーン・アイデンティティー』を観るときっと彼に感情移入して、世界観に没入するハズです!

『ボーン』 シリーズの見る順番

出典:AmazonPrimeVideo

というわけで、観る順番についてですが…。
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1)『ボーン・アイデンティティー』(2002年)
2)『ボーン・スプレマシー』(2004年)
3)『ボーン・アルティメイタム』(2007年)
4)『ジェイソン・ボーン』(2016年)
 スピンオフ)『ボーン・レガシー』(2012年)
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公開順で観てもらうと何の問題もありません。というか、公開順以外で観ると”?”になるので、ダメ絶対
『ボーン』シリーズについては、タイトルがナンバリングされておらず…しかも最新作が『ジェイソン・ボーン』と1作目みたいな邦題なので、騙されがちですので要注意!本当に意図がわからん…。

『ボーン・レガシー』については、世界観を共有するものの主役もジェイソンボーンではなく、アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)となりスピンオフ的な立ち位置なので、後回しでもOKです。
※時系列的には、『ボーン・アルティメイタム』と同時期に進行しているので、時間に余裕があれば、3)/4)の間で観るのがおススメ。

全作品を見ると結構な時間が掛かるので日にちを分けて観ることをお勧めしますが、シリーズが進むにつれ人間関係/組織や新しい計画など、情報が複雑化するので、出来るだけ詰めて観ることを推奨です!

『ボーン』 シリーズ5作目を前に用語を復習したい方はコチラからどうぞ。

『ボーン』 シリーズの各作品紹介

『ボーン・アイデンティティー』(2002年)

監督:ダグ・リーマン
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
興行収入:$214,034,224

あらすじ/ストーリー

記憶を失ったボーン(マット・デイモン)は、記憶を取り戻すために訪れたスイスの地で謎の組織に追われる。彼は偶然出くわしたマリー(フランカ・ポテンテ)と共に逃げるが、彼の身体には超一級の戦闘能力が備わっていた……。

出典:シネマトゥデイ
ボーン・アイデンティティー:レビュー/感想

「アクション映画の歴史を変えた」「アクション映画の歴史を作ったとまで言われる作品。
近接戦闘やカーチェイス、秒単位のカット割り、追い詰める側が追い詰められる。

記憶が無い中で、たった一つの手掛かりからCIAなんて大組織と戦うことになるなんて。本当に秀逸。
リアルさを追求した結果、終始ハラハラできる。気が付けばあっという間にエンディング。ノンストップで一気に楽しめる作品です。

出典:AmazonPrimeVideo

個人的にはボロッボロのミニクーパーでのカーチェイスシーンのインパクトが強かった。
『ミニミニ大作戦』以外で、こんなにミニクーパーが縦横無尽にスクリーンの上で動き回る事があったでしょうか?という感じ。
従来のアクション映画だったら、たぶんマリー・クルーツの乗ってる車は身分に合わなくても最新型のスポーツカーのハズ。そんなのもカッコいい…。

ちなみに『ボーン・アイデンティティ』自体でも1作品目という事もあり、”謎”は残るが綺麗に終わる。
観る時間を作るときは、『ボーン・スプレマシー』までにここで一拍時間を空けるのがおススメ。

『ボーン・スプレマシー』(2004年)

監督:ポール・グリーングラス
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
興行収入:$288,500,217

あらすじ/ストーリー

ジェイソン(マット・デイモン)とマリー(フランカ・ポテンテ)は人目を避け、インドのゴアで暮らしていた。相変わらずジェイソンの記憶は戻っていなかったが、町で見かけた男(カール・アーバン)が暗殺者と気づき……。

出典:シネマトゥデイ
ボーン・スプレマシー:レビュー/感想

2作目にして、ジェイソン・ボーンの頭脳がフル回転します。
暗躍につぐ暗躍。行動する前には絵図を書くという、これまでのスパイ映画では指令や作戦を考えるのは別の人に丸ぶりしていた役割を一人で果たします。
ボーン自体も記憶を少しづつ取返し、任務のため、国家のためとは言え暗殺を行っていた自分という存在に対して葛藤が生まれ、これまでのスパイ映画の主人公のようなヒーロー的な卓越した存在ではなくいい意味で普通の人間で、感情移入が進みます。

出典:AmazonPrimeVideo

前作同様、激しいカーチェイスも健在!
今回は肩を撃ち抜かれた上でのカーチェイス!使用する車はその辺のタクシー。
こんな普通の車で、さらにボロッボロになるまでぶつけまくって勝つ映画は他にあるだろうか??

そういった事もあり、2作目まで見ると完全にCIAの事は
嫌いになっているハズです。
唯一の良心はパメラ・ランディ(ジョアン・アレン)。

可能であれば3作品目の『ボーン・アルティメイタム』と一緒に見るのがおススメ。

『ボーン・アルティメイタム』(2007年)

監督:ポール・グリーングラス
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
興行収入:$442,824,138

あらすじ/ストーリー

自分を暗殺者に仕立てあげたCIAの極秘プロジェクト、“トレッドストーン計画”などに関する取材を進めていた新聞記者ロス(パディ・コンシダイン)とロンドンで接触しようとしたボーン(マット・デイモン)。しかし、CIAの現地要員に監視されていたロスは、若い暗殺者(エドガー・ラミレス)に狙撃されてしまう。

出典:シネマトゥデイ
ボーン・アルティメイタム:レビュー/感想

直後からの続きから始まる第三作目『ボーン・アルティメイタム』
前作から引き続き、各国を股にかけてジェイソン・ボーンが活躍します。『ボーン・スプレマシー』から経路を見ると、
インド⇒イタリア⇒ドイツ⇒ロシア⇒アメリカ⇒フランス⇒スペイン⇒モロッコ⇒アメリカ
という感じ。
国境ってなに?何が凄いって記憶が無くなっていたりするのに裏道も把握してたりする。
この辺はツッコむところなのか、事前準備を入念にしていたと考えるかは、あなた次第。

出典:AmazonPrimeVideo

今作の個人的最大の見所はモロッコ/タンジールでの小さな路地や密集した建物内を駆け回るアクションシーン。
取り急ぎ、
スピード感が凄い。窓から飛び出すのではなく、窓へ飛び込んで移動。
そしてこれまでのペンや丸めた雑誌に引き続き、身の回りにある物はすべて武器!分厚い本からのタオルでの攻防。
目まぐるしく攻守が入れ替わるこのシーンは本当に見応えがあります。

題名のアルティメイタム=最後通牒とあるように、地震の正体、自分を追う敵とその黒幕。
そんな全てに決着をつける作品になっており、ここで一旦一区切りがつきます。
この後『ジェイソン・ボーン』を観るか、トレッドストーン計画と並行して進められていたアウトカム計画の物語『ボーン・レガシー』を観るかの順番は自分の判断でOK!

『ジェイソン・ボーン』(2016年)

監督:ポール・グリーングラス
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
興行収入:$415,484,914

あらすじ/ストーリー

ひっそりと暮らしていたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)の前に、CIAの同僚だったニッキー(ジュリア・スタイルズ)が姿を現す。彼女はCIAが世界中を監視・操作するための極秘プログラムを立ち上げたことと、ボーンの過去にまつわるある真実を告げる。これをきっかけに、再び動き始めたボーンの追跡を任されたCIAエージェントのリー(アリシア・ヴィキャンデル)は、彼を組織に取り込もうとするが……。

出典:シネマトゥデイ
ジェイソン・ボーン:レビュー/感想

前作『ボーン・アルティメイタム』から9年経っての新章開始。
『ボーン・アルティメイタム』で区切りがつきCIAの面々も変わり、CIA長官のロバート・デューイにはトミー・リー・ジョーンズ。CIA側の協力者 ヘザー・リーにはアリシア・ヴィキャンデルに。考えも変わったかと思いきや、やはりボーンの事は生かしておけない様で
9年ぶり4回目のジェイソン・ボーン抹殺命令が下ります。通常運転ですね。

個人的には、ヘザー・リーの存在が良かったですね。
上昇志向の塊で自分の見せ方を一番に動くのでイライラさせられもしますが…。取り合えず何より、華がある。安易にヒロインにはしてほしくないですが…。今後、第6作へ繋げる作品の導入としてはいいスタートだったのでは?

出典:AmazonPrimeVideo

『ジェイソン・ボーン』については、物語自体は分かりやすく”これまで”と比較し王道のアクション映画近づいている感じがありますが、過去3部作から継承している部分も新しい面も見応えアリです。
とはいえ、これまでの『ボーン』シリーズのイメージが強い方や、一気に今作まで追いついた方は若干肩透かし感はあるかもしれません。


個人的には、もっと相手を出し抜くところが見たかったというのが単純な感想。どうしても前3作と比較してしまいますが、単体作品としては普通に面白いです。ボーンがダッジのチャレンジャーに乗ってるのが微妙に違和感。

出来れば、ここから『ボーン』シリーズ season2が始まると思ってみた方が良いかも。
取り合えず、親密になった女性は間違って暗殺されてしまう可能性が高いので同乗してはいけない。

※スピンオフ作品※『ボーン・レガシー』(2012年)

監督:ポール・グリーングラス
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
興行収入:$276,144,750

あらすじ/ストーリー

最強の暗殺者を生み出すCIAの極秘プログラム、トレッドストーン計画とブラックブライアー計画。その最高傑作として生み出されたジェイソン・ボーンが、失った記憶を追い求めながら、自身の人生を大きく狂わせた同計画を白日のもとにさらそうと、CIAとの戦いに挑んでいた。その裏で、ボーンと匹敵する能力を秘めた暗殺者アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)を巻き込むようにして、さらなる戦いと陰謀が動き出していく。そして、CIA上層部ですら認知していない2つの計画を上回るプログラムの存在があり……。

出典:シネマトゥデイ
ボーン・レガシー:レビュー/感想

多分続編は出ない。『ボーン』シリーズのスピンオフ的な作品。”ボーン”とついているので間違えやすい!注意!
時系列的には『ボーン・アルティメイタム』と同時期の話でCIA内部調査局のパメラ・ランディの告発などで、薬が貰えなくなった悲しい強化人間のお話。というと面白くなさそうに聞こえますが、単体映画としては十分に面白い。

『ボーン』シリーズでありながら、結構ゆったりとしたスピード感ですが、その分ストーリーは分かりやすく見やすい作品になってます。これまでのカーチェイスならぬバイクチェイスシーンはドキドキします。やっぱり生身をむき出しに走るバイクって怖い。

出典:IMDb

個人的には、最後のシーンは良かったです。いろいろなものを現地調達してそれを活用してっていうゲーム性というか、そういうのは嫌いじゃないので…。工場長から腕時計失敬していて本当に良かった。
後どうでもいいですが、本当にCIAは殺人マシーンを何パターン作る気なんでしょうか?しかも基本は失敗してるし…。
CIAって本当はオーガスタ研究所かネオ・ジオンですか?

『ボーン』 シリーズ:新作6作目について

2019年10月、『ボーン』シリーズの新作映画については言及/発表されたのですが…。
現時点では出演者および監督は発表されておらず、タイトルさえ分からない状態です。

シリーズのエグゼクティブ・プロデューサーであるベン・スミスは、米CinemaBlendで”同じ世界線(ユニバース)”でという発言をしているので完全続編ではなく、同じ世界観を共有する新作になる可能性もあります。

マッド・デイモンの続投も含め、今後の展開が気になりますが6作目があるのは確かなので気長に待ちましょう!
また、情報が更新され次第、こちらも更新していきます!
※6作目が『ボーン・ビトレイヤル』ロバート・ラドラム (原著)と書かれているところもありますが、現状で開示されている情報から、個人的にはそのままの続編は無いんじゃないかと思っています…。


『ボーン』 シリーズ6作目を前に用語を復習したい方は次ページをご覧ください!!

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