『ナルニア国物語/第2章: カスピアン王子の角笛』主要 登場人物
『ナルニア国物語/第2章: カスピアン王子の角笛』では、1章から1300年後のナルニアにカスピアンの吹いた角笛によりペベンシー兄弟が呼び出される事で物語が始まります。カスピアン王子が国を支配しようとするを叔父であるミラース王を倒すために元々ナルニアに居た住人であるリーピチープや松露とりの助けを得て、ナルニア初代の王であるペベンシー兄妹4人と共に王座奪還のための戦いに挑む。
第二章のでは、ナルニアはテルマール人により支配されており、ファンタジーの住人は追いやられている状態です。木も動きませんし、喋りません。そのため登場人物も一気に人間が増えます。
カスピアン(ベン・バーンズ)
『ナルニア国物語/第2章: カスピアン王子の角笛』で初登場した主要キャラクター。
「本当の危機が迫ったらふけ」と言われてコルネリウス博士から渡されていた角笛を序盤であっさり吹いちゃったり、色々と残念な面を持つ優男。スーザンとも惹かれ合う。
子どものころに父王が急逝した為、王位を叔父ミラースに摂政になる形で奪われた若きナルニア国の王子。カスピアンと呼ばれているが正式にはカスピアン十世。王位を簒奪した叔父のミラースに対し元ナルニア人(ファンタジーなキャラクター達)を率いて反乱を起こし、ペベンシー兄弟の助けを受け王位を奪還を目指す。
『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』ではミラースに追放された父の七人の友人たちを捜しにエドマンド、ルーシー。また3章からナルニア国にやってきたユースチスと共に朝びらき丸で冒険に出る。
因みに原作版ではピーター・ペベンシーより年下設定なのですが、映画版では明らかに年上に。その方が演出的にも見栄え的にも良かったのですが…原作の設定を引き継いでいるので、まさかの仇を年下のピーターに任したり、と上で書いた様な残念な感じになってしまっています。
リーピチープ(エディー・イザード)
陽気な戦士ネズミの隊長。トリュフハンターらがカスピアン十世に引き合わせた元ナルニアからの生き残り。童話「長靴をはいた猫」のネズミバージョン。非常に誇り高く勇猛果敢であり、ミラース王からもとナルニアを解放するベルナの大合戦でネズミの群れを率いて活躍するが、瀕死の重傷を負い、ルーシーの薬酒に助けられる。尻尾は名誉と栄光の証。
カスピアンの朝びらき丸の航海に随行しラマンドゥの島の島に眠るカスピアン九世の友人の三卿の魔法を解くため東のいやはてに残る。ナルニアの内側のナルニアの果樹園でペベンシー兄弟やユースチスたちを出迎える。
コルネリウス博士(ビンセント・グラス)
小人とテルマール人との混血であり、カスピアン十世の家庭教師。
一応魔法使いだが「大した技は使えない」と謙遜している。カスピアンにナルニアの歴史を教え、叔父のミラース王に殺害されないようにカスピアンを逃がした後、自分も城を脱出しカスピアンと合流し、ミラース軍との戦いに参加した。これらの功績により「大した技は使えない」らしいが、大法官に任命される。
トリュフハンター/松露とり(ケン・ストット)
物言うアナグマ。気さくで世話好き。
最初カスピアンがアスランの事を知っている等、ナルニアについて詳しい事を疑うなど思慮深い一面も持っているが、叔父のミラース王の元から逃れてきたカスピアンを王と認め匿う。テルマール人からもとナルニアを解放したベルナの大合戦における功績により、リーピチープ同様に騎士となる。
因みに「松露」は”ショウロ”と読み、トリュフに似たマツ林の地中に発生する卵形のきのこ。
トランプキン(ピーター・ディンクレイジ)
ナルニア王家の一の家臣で、非常に忠誠心の強い忠臣。「お小さい方」という愛称で呼ばれており、実名で呼ばれる事はほぼ無い。
テルマール人に捕らえられ、処刑される所を元ナルニアを解放するため叔父のミラース王と戦おうとするカスピアンの吹く角笛で呼びだされたペベンシー兄弟に救われる。救われた後はペベンシー兄弟と共に戦いの中で功績を挙げ、結果として騎士になる。
その後は、カスピアンの摂政となり、カスピアンが朝びらき丸で東の海に航海に出た後の留守を預かる。
グレンストーム/谷あらし(コーネル・ジョン)
松露とり等がカスピアンに引き合わせた元ナルニアからの生き残りのケンタウロス。
ピーター・ペベンシーの使者となりミラースへ果たし状を届けた後は、エドマンド・ペベンシーの従者となる。ピーターとミラースの決闘の際には警備としての任に立っている。
ニカブリク(ワーウィック・デイヴィス)
黒小人の苦り屋。テルマール人を憎み、カスピアン王子を信用していなかった為、他の元ナルニアのメンバーとは異なりミラースの元から逃れてきたカスピアン十世をかくまうのに反対する。
アスランや角笛の伝説を信じず、悪い魔法を使い白い魔女の配下の鬼婆と人オオカミを呼び出す。更に白い魔女を復活させる事を主張するも、突入したピーターとエドマンド達に殺される。
人狼(シェーン・ランギ)
白い魔女を呼び出すためニカブリクに連れてこられた白い魔女の配下にいた怪物。
儀式的を見守り、カスピアンを拘束する。主な役割は戦闘員っぽいがエドマンドによって倒される。
ハグ/鬼婆(クラーラ・イソヴァー)
白い魔女を呼び出すためニカブリクに連れてこられた白い魔女の配下にいた怪物。
ポジション的には魔法使い。ニカブリクに連れてこられるも、トランプキンに倒される。
因みに演じているクラーラ・イソヴァーは、この見た目から想像できないくらいお綺麗な女優さん。
ミラース(セルジオ・カステリット)
テルマール人であり『ナルニア国物語/第2章: カスピアン王子の角笛』世界の王。
兄であるカスピアン九世を殺害しカスピアン派の貴族たちを追放し王位を簒奪した第二章のボス。ベルナの大合戦でピーターとの一騎打ちに敗れ、倒れたところを部下のソペスピアンに矢で殺される。
ボスキャラだが臣下に恵まれず、因果応報的に反逆でその身を亡ぼす。結局は戦争へのトリガーとしての役割しかなかった…。
グロゼール(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)
ミラース王の臣下であり将軍。臣下でありながら反逆の意思のあるソペスピアンと共謀しており、ミラース王へピーターとの一騎打ちの挑戦を受け入れるように王に圧力を掛ける。分かりやすいぐらいに小物感が凄い。
余談ですがミラース王とグロゼール将軍を演じるのは、どちらもイタリア人。主要テルマール人をイタリア人が演じており、この映画で言うテルマール人はイタリア人顔らしい。
ソペスピアン(ダミアン・アルカザール)
ミラース王の臣下にして国内最高貴族。ソペスピアン卿。
初登場時から不穏な空気を漂わせ、最終的には王を殺し戦争を吹っ掛ける。裏ボス。政権の簒奪を一時的には成功させるが、川の神に橋ごと持ち上げられ、激流に飲み込まれ行方不明に。
コメント