- 『ジュラシック・パーク/ワールド』に登場する草食恐竜
- ブラキオサウルス:Brachiosaurus
- アパトサウルス:Apatosaurus
- マメンチサウルス:Mamenchisaurus
- ドレッドノータス:Dreadnoughtus
- パキケファロサウルス:Pachycephalosaurus
- スティギモロク:Stygimoloch
- ドラコレックス:Dracorex
- トリケラトプス:Triceratops
- シノケラトプス:Sinoceratops
- ミクロケラトゥス:Microceratus
- ナーストケラトプス:Nasutoceratops
- アグジャケラトプス:Agujaceratops
- コスモケラトプス:Kosmoceratops
- アンキロサウルス:Ankylosaurus
- ペロロプリテス:Peloroplites
- ステゴサウルス:Stegosaurus
- パラサウロロフス:Parasaurolophus
- コリトサウルス:Corythosaurus
- エドモントサウルス:Edmontosaurus
- イグアノドン:Iguanodon
- ガリミムス:Gallimimus
- 『ジュラシック・パーク/ワールド』に登場する翼竜/魚竜
- 『ジュラシック・パーク/ワールド』に登場する恐竜一覧
『ジュラシック・パーク/ワールド』に登場する草食恐竜
ブラキオサウルス:Brachiosaurus
ジュラ紀後期のに生息していた大型草食恐竜であり、体高は約16mにと結構最近まで最も背の高い恐竜だった。そんな事もあり竜脚類の中でも抜群の知名度を誇る恐竜。
昔はその巨体から陸上での生活は出来ず、水中の中で生活し首から上だけを水上に出して生活していると考えられていたが、実際のところは水中にいると水圧で肺が潰れてしまうという事実から、やはり地上で生活していたと考えられている。
学名のBrachiosaurus(腕のトカゲ)は最初に見つかった化石が、最大級の肩甲骨であった為このような恐竜とイメージがズレた学名となっている。
『ジュラシック・パーク/ワールド』では印象深いシーンで登場する結構重要(物語の進行にはあまり関係ないが…。)な恐竜であり、第一作目の『ジュラシック・パーク』で島にやって来たグラント博士一行が最初に遭遇した恐竜であったりする。
アパトサウルス:Apatosaurus
アパトサウルスはジュラ紀後期のアメリカに生息していた大型の草食恐竜で群れを作って暮らしていたとされる恐竜。
体高は12mもあり非常に高く感じるが、竜脚類の中では小さい部類に入る。昔はブロントサウルスと呼ばれていた時期もあり人によってはこちらの呼称の方がしっくり来るかもしれない。
『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズでは、アパトサウルスは『ジュラシック・ワールド』で初登場。そして一番の目玉シーンがオーウェンとクレアの目の前で息絶えるという悲しいシーンだった。実は『ジュラシック・ワールド』より前の『ジュラシック・パークⅢ』で息絶えるどころでは無く白骨として登場していたりする。活躍というよりは悲観に満ちたキャラクター。
マメンチサウルス:Mamenchisaurus
アジアで最大の竜脚類。というか最大の恐竜。竜脚類の中でも全長に占める首の割合いが非常に高く、体長の50%を占めている。頸椎も通常の竜脚類が15個以下なのに対しマメンチノサウルスは19個と本当に首が長い。
頭蓋は短く、スプーンのような形の歯を持っており樹木を食べる草食恐竜の特徴があるが、首が長くなり過ぎたせいで、頭を高く上げることは難しく左右に動かして植物を食べていたと考えられている。
映画での登場は第2作目である『ジュラシック・パーク/ロストワールド』の1作のみ。『ジュラシック・パーク/ロストワールド』で登場する竜脚類はこの1種だけであり、さぞ印象的なシーンがあるのかと思いきや…その出番は非常に少なく、バイクに乗ったハンターの1人が後ろから股の下をくぐり抜けたシーンのみ…。
ドレッドノータス:Dreadnoughtus
ドレッドノータスは、白亜紀後期に南アメリカ大陸に生息した大型草食恐竜であり、大きさが確実性を持って推定できる過去を含めた陸上動物の中で最も巨大な生き物。
発掘された骨格は、変形や風化が少なく非常に状態が良いため、確実性の高い推論が可能となった珍しい恐竜。
生態などは他の竜脚下目と同様だと考えられているが、その体格の巨大さから捕食者に狙われることもなく無敵だったと想定され、そのまま学名に反映されている。
『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズでは『ジュラシック・ワールド』『ジュラシック・ワールド 炎の王国』共に名前のみが登場し、これまで出演は無いが2022年公開の『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』で初登場予定!
パキケファロサウルス:Pachycephalosaurus
パキケファロサウルスは北米でのみ発見されている25 – 30cmもある分厚い頭骨を持った恐竜。草食恐竜と言われるが、雑食であった可能性もある。
分厚い頭骨は、縄張り争いや儀礼的な闘争に利用され群れの中での優先順位を決めるなどで利用されたという説があり、映画でもこのような頭突きで攻撃するシーンがあるが実際のところは不明である。何だったら頭突きによる衝撃を吸収する頸椎が存在せず、激しいぶつかり合いをした場合には骨折するという説さえある。
『ジュラシック・パーク/ロストワールド』で初登場し自らを捕獲しようとした恐竜ハンターを、ジープのドアごとブッ飛ばすという荒業を披露するもこのシーン以外での登場はナシ。『ジュラシック・ワールド』で復活かと思いきや、映像での登場は無く逃走を図ったがACUの職員によって捕まった事だけが語られる。ちなみに劇中で出てくる個体は実物より小さい。
スティギモロク:Stygimoloch
白亜紀後期の北アメリカに生息していた堅頭竜類の一種で、パキケファロサウルスと比較すると小ぶりな恐竜。
体こそ小ぶりではあるが、頭骨の分厚さはパキケファロサウルスに負けるとも劣らず更には頭骨の周りには最大15 cmに達する棘が付いているという見た目にもインパクトのある恐竜。
だだスティギモロクについては、発掘された化石が全て幼体でしかなく成体が発見されていない事から、同じパキケファロサウルス科のドラコレックスと同じくパキケファロサウルスの幼体に過ぎない説が2007年に発表され、今後もしかしたら無くなってしまう種かもしれない。
映画では『ジュラシック・ワールド 炎の王国』で初登場と非常に出番は遅いが、作中ではロックウッド邸に幽閉されていたオーウェン達を助ける手助けをし、オークション会場にいる恐竜を買いに来た世界の富豪たちをぶち飛ばすという活躍を見せた。
「スティッギー」という愛称がオーウェンに付けられ、そのヒーロー的活躍と、勢い余って無意味なところで頭をぶつける愛らしさから有名恐竜ではないものの、一気にアイコン的なキャラクターに上り詰めた恐竜。
ドラコレックス:Dracorex
ドラコレックスは2003年に化石が初めて発見された、白亜紀の北米大陸に生息していた堅頭竜類の一種。
近年に発見されただけあって、学名はハリーポッターに登場する“ホグワーツ魔法魔術学校”+ドラゴンの様な骨という所から付けられている。そのお陰(ハリーポッターの権利関係)もあって子供向けの図鑑などでは正式な学名が記載される事が少ない。
他の堅頭竜類と生態や特徴としてはほぼ同じ。ドラコレックスにのみ見られる特徴としては顎の前のほうに獣脚類のものに似た三角形の鋭い歯が生えていた事が、新たな化石により発覚しており草食では無く雑食であった可能性が示唆されている。(とはいっても後の理由で、パキケファロサウルスの特徴になる可能性もあるが…)
スティギモロクと同じく、パキケファロサウルスと骨格の特徴が似通っておりパキケファロサウルスの幼体では無いかと言われており、今後種としては無くなってしまう可能性がある恐竜でもある。
『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズにおいて生体は登場しないが、ロックウッド邸に模型が登場。なぜか卵を咥えており、何処から見ても”卵泥棒”である。
トリケラトプス:Triceratops
3つの大きな角に、首周りの大きなフリル。口先が嘴と誰に聞いても特徴が分かる世界的に最も有名な草食恐竜と言っても過言ではないトリケラトプス。これほどまで有名だが実際は1889年に初めて発掘されて以降、未だに完全な骨格は発見されていない。
角竜としては最大の大きさを誇り、フリルと3本の特徴的な角は主に種内競争のために使われていた可能性が高いと考えられており、護身用、生存競争で利用される機会はあったであろうが機会は少なかったとする説が有力。
『ジュラシック・パーク/ロストワールド』の全6作品に皆勤で登場している数少ない恐竜であり、『ジュラシック・パーク』で主として復元される際、カエルのDNAが使われなかった珍しい存在でもある。
初登場時はお腹を壊した上の画像の状態で登場し、最も活躍したのは第二作目の『ジュラシック・パーク/ロストワールド』。恐竜ハンターたちの基地で暴れに暴れ大型の草食恐竜の維持を見せたが、その後のシリーズ作品では基本ほのぼの路線となっている。
シノケラトプス:Sinoceratops
シノケラトプスは白亜紀後期の中国に生息していた大型の草食恐竜。さ180cmとケラトプス科最大の頭骨の持ち主であり、アジア最大の角竜。現状頭骨の一部しか発見されておらず、詳しいことは未だ不明な部分が多い。
現状、恐竜としても不明な部分が多い恐竜ではあるが、『ジュラシック・ワールド 炎の王国』ではトリケラトプスを差し置いてカルノタウルスとの一騎打ちという序盤の見せ場を飾る。
ちなみに、インジェン社のリストに入っていない恐竜であり、尚且つジュラシック・ワールドにも展示されていない恐竜で何故イスラ・ヌブラル島に生息しているかは謎。突然変異なのか、ヘンリー・ウーの遊びの賜物なのか…。
ミクロケラトゥス:Microceratus
ミクロケラトゥスは白亜紀後期に現在のアジアに生息していた角竜。トリケラトプスやシノケラトプスの様に進化しておらず、初期の角竜類の一種であり体長も小さい。
なお『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズ出演は無く、名前さえも語らえるシーンは無い。だがパークで飼育されている恐竜として設定のみ『ジュラシック・ワールド』にあり、公式にも出演作としてCGアートも挙げられているので紹介。
公式では登場作品の中に『ジュラシック・パーク』が挙げられているがこちらは謎。
ナーストケラトプス:Nasutoceratops
白亜紀後期の北アメリカに生息していた角竜の一種で、他の角竜と違いツノが内側に湾曲しており牛のツノような形をしている。
また、トリケラトプスの様な鼻の上にある小さなツノは無く、代わりにパキリノサウルスのように丸まって鼻が大きくなっていた。ナーストケラトプスは新種として認められたのが2013年と最近であり実際には、まだ生態が分かっていない部分が多い。
『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズでは出演は無いが、『ジュラシック・ワールド 炎の王国』の後日談を描いた短編『Battle at Big Rock』では登場済み。また、2022年公開の『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』で本編初登場予定!
アグジャケラトプス:Agujaceratops
アグジャケラトプスは白亜紀後期の北アメリカに棲息した角竜。
化石が発掘された当時、骨格がカスモサウルスに似た特徴があった事から「カスモサウルス・マリスカレンシス」というカラスモサウルスの一派と考えられていたが、2006年にフリルはかなり太く短い事。縁鱗状骨が6つしかない(カスモは最大9つある)事などを理由に新種としてアグジャケラトプスの名前が付与された。
『ジュラシック・ワールド 炎の王国』では化石としてロックウッド邸に飾られており、物語の序盤と終盤のシーンに登場する。終盤のシーンでは非常に重要な役回りを持っており、覚えている人も多いハズ。といっても、見た目がトリケラトプスの頭骨に類似しているので”ほとんど”の人がトリケラトプスだと思っている可能性もある。
コスモケラトプス:Kosmoceratops
コスモケラトプスは北アメリカで後期白亜紀に生息していた角竜の1種。
最も特出すべき特徴は、他の角竜にもある首周りのフリルにある。コスモケラトプスのフリルの長さは相対的にどのケラトプス類よりも短く、更に頭頂部は内側に湾曲し折り曲がっており、この様なフリルを持つのはコスモケラトプスのみである。
顔の上にあるツノと、フリルについてツノの総数が15本もあり「15本の角をもつ恐竜」として発表当時も話題になった。
『ジュラシック・ワールド 炎の王国』では化石としてロックウッド邸に飾られているが、化石にしても脇役であり、アグジャケラトプスの化石の隣に展示されている…。こういった記事でも無ければ取り上げられないであろう存在。
アンキロサウルス:Ankylosaurus
アンキロサウルスは戦車のように体を覆う装甲とスパイク、更には先端に大きな骨塊のコブがついた尾をもつ防御に進化を全振りした様な恐竜。防御に進化を全振りした結果、骨の隙間が少なくなり、ろくに咀嚼も出来ないという残念な恐竜でもある。
同時期に生息していたティラノサウルスの様な大型肉食獣から身を守る装甲は、楕円形の骨板と骨質のスパイクで構成されており非常に頑丈。(その全てが骨質化しているため化石としても残っている)唯一腹部のみ皮膚に覆われただけの装甲が弱い部分が弱点だが、非常に体重が重たく容易にひっくり返らないという本当に防御にのみ特化して進化した種類。
『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズでは『ジュラシック・パークⅢ』が初登場で、その後の作品には全て登場しているが…装甲を活かした活躍は無く、草を食べる。襲われる。捕らわれる。と言った自分からは行動しない、ほのぼの要因となっている。
ペロロプリテス:Peloroplites
ペロロプリテスは、前期白亜紀の北アメリカ大陸に生息した草食恐竜。
他のノドサウルス科の恐竜とは違い、歯が全くと言っていいほど無く、代わりに発達したクチバシ状の角質を持っており固い草木などをすりつぶして食べていたと考えられている。
『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズでは生体では無く死体としての登場となり、『ジュラシック・ワールド 炎の王国』でオーウェンがマグマに飲まれそうになった際、目の前で焼け落ちた骨。クレアらが火山近くのラボに向かう際の道中に転がっていた死体。そしててロックウッド邸に飾られている化石(コスモケラトプスの前)として登場している。
1作品で死体(化石含む)として3回も登場した稀有な存在。
ステゴサウルス:Stegosaurus
ステゴサウルスはジュラ紀後期 に北米大陸に生息していた草食恐竜であり、世界的に有名な共有の1種。
背中に互い違いに並んだ骨質の板は、表面と内部に多くの血管が通っていた形跡がありラジエーターの様に体温を調節するのに利用していたという説が有力。色も変わった可能性もある。
尾の先に4本のスパイクがあり、その巨体から繰り出される鞭の様な尾は武器として大いに活躍したようで、攻撃された後を持つ化石も発見されている。巨体の割に頭部が小さく脳ミソのサイズはクルミ大の大きさしかないという少し悲しい側面も持つ。
『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズでは皆勤賞として全6作品に登場しているが、『ジュラシック・パーク/ロストワールド』以外では影が薄い。
『ジュラシック・パーク/ロストワールド』イアン一行がイスラ・ソルナ島で初めて目撃した恐竜として親子で登場し、幼体を守る為に一転して尾のスパイクを振り回していた時がピーク。『ジュラシック・パーク』に至ってはネドリーが盗む胚として名前のみの登場なのにスペルミスがあったりする。
パラサウロロフス:Parasaurolophus
パラサウロロフスは、中生代白亜紀後期の北アメリカ大陸に生息した大型の恐竜であり、頭の後部に伸びるユニークなトサカにより名前は知らなくても誰もが見た事がある程には有名な恐竜。
先にサウロロフスと言う近縁では無いが、同じ鳥脚類の恐竜が発掘されており見た目が似ている事から学名“サウロロフスに近い”が付けられた不名誉な過去がある。
そのトサカは昔は空気を溜め込んで水中に潜る際にボンべの様に利用していたという説があったが、現在では内部で声を反響させることで大きな音を出しコミュニケーションに利用していたという説が有力で先の説は否定されている。(否定されているが、その説のお陰で基本的に水辺で出没する)
ステゴサウルス同様に『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズでは皆勤賞となっているが、パラサウロロフスは一味違い、他恐竜が成し得なかったOVA「Battle at Big Rock」、そして絶賛配信中のアニメ「ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ」にも出演している唯一無二の存在。
と、唯一無二の存在であるが劇中での活躍はほぼ無し…。『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド/炎の王国』に至っては登場が数秒しか無く、探す方が一苦労なほど。どうしてもパラサウロロフスの活躍が見たい人は『ジュラシック・パークⅢ』がおススメ。
コリトサウルス:Corythosaurus
コリトサウルスはパラサウロロフスと同時期に同じ北アメリカに生息していた大型の鳥脚類。
サイズ感も似通っており、分類上も近縁に当たる。頭にもパラサウロロフスのような空洞の骨突起を持つが、サイズ感は小さく半円状の突起(学名の由来になった代ギリシアの一部族コリント族の兜にある頭飾の様な突起)が付いている程度となっている。
映像化されたのは『ジュラシック・パークⅢ』のみで、登場した際にはパラサウロロフスと一緒に高原で群れを成しているが…突然のラプトルの襲来に我先にと逃走する。見た目がパラサウロロフスに似ており、もしかしたら個体差だと思っている人もいるかも知れないが、縞模様が入っているのがコリトサウルスである。
なお、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』終了時点で自然淘汰により絶滅している事が分かっており、今後の作品にもきっと登場しない種類となっている。
エドモントサウルス:Edmontosaurus
エドモントサウルスは中生代白亜紀後期に生息していた、最大級のカモノハシ恐竜。
先のパラサウロロフスやコリトサウルスと同じく、ハドロサウルス科に属しているが頭部には突起が無く代わりに目から鼻にかけて鼻とつながった筋肉の袋を持っていたと考えられ、この袋で音を拡大し他の個体とコミュニケーションをとっていたのではないかと考えられている。
なお『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズで、この恐竜を探すのは”ほぼ”不可能である。
一応、『ジュラシック・ワールド』公式サイトにも出演作品として2作品が記載されているが、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』では白骨死体として、『ジュラシック・ワールド』に至ってはデザインのみで出演していない。何をもって公式が出演としているのは謎である。
一番、見つけやすいのが『ジュラシック・ワールド 炎の王国』になっているが、こちらも成体では無く化石として展示されている…。(上の画像を参照。)
成体としては一切、作品には登場していない恐竜で『ジュラシック・ワールド 炎の王国』時点でジュラシック・ワールドに飼育されていた設定があったにも関わらず絶滅している2種類の内の1種と悲しい恐竜。(残り1種はメトリアカントサウルス)
イグアノドン:Iguanodon
イグアノドンは世界で2番目に発見された恐竜(最初に見つかったのはメガロサウルス)であり、白亜紀前期にヨーロッパに広く分布し生息していた恐竜。学名のあるイグアナの歯は歯の形が類似していただけで遺伝子上では全くの関係がない。
見つかった当初は、鼻先に角を持ち、長大な尾を持つ肉食恐竜の様な姿をしていたが全身骨格の発見により、角だと思われていたモノは親指のスパイクであり、姿についても現在の鳥脚類に変更された。
また、全身骨格の発見以降も親指のスパイクは肉食恐竜への自衛に利用されたと思われていたが、近年の研究では草木を引き寄せるために使われていたと考えられている。
自衛するための武器を持たず、一気に複数の完全骨格が発見されるなど個体数も非常に多いと考えられおり、当時の肉食恐竜のいいエサになっていた可能性が高い。
世間に認知された恐竜ではあるものの『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズではこれまで出演が無かったが2022年公開の『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』で本編初登場予定!
一応、『ジュラシック・パーク』ではハモンドがサトラー博士にノミのサーカスのことを話しているシーンで、後ろの絵画に描かれていたりする。暇がある人は探してみては!?
ガリミムス:Gallimimus
ガリミムスは中生代白亜紀後期にゴビ砂漠に生息していたダチョウ恐竜として知られるオルニトミムス科の1種。
頭部が非常に小さく、四肢と首が細長い骨格をしており現在のダチョウの様にチーター並の速度で走ることができたと推測されており最速の恐竜とだと考えられている。ちなみにダチョウの様な恐竜ではあるが学名”ダチョウもどき”はストルティオミムスであり、”鳥もどき”はオルニトミムスのものである為、トサカは無いが鳥類に類似した骨格から鶏もどきで落ち着いている。
『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズでは大量に生産されており、どの作品でも複数の個体群として登場し、基本走り回っているので初見でも確実に見逃す事がない恐竜。
なお、『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズでは大いに走り回っているが、本当に群れであったか。走り回っていたかという確証はない模様。
『ジュラシック・パーク/ワールド』に登場する翼竜/魚竜
プテラノドン:Pteranodon
プテラノドンは、中生代白亜紀に北アメリカを中心に広範囲に生息していた大型爬虫類『翼竜』の代表格であり、多分一番有名な翼竜。
大きなトサカが特徴で翼を広げると約7m~8mにもなるが、翼は現在の鳥類とは異なり揚力を稼き出す羽毛ではなく皮膚で張られた皮翼であり、その骨格から体長の割には非常に体重が軽かったと想定されている。
体重が軽く骨格も軽量な構造体であるため筋肉量も少なく、少なからず飛翔能力はあったが主な飛翔方法はグライダーの様な滑空であり、モノを掴んで飛び立つような事は出来なかったようである。
『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズでは『ジュラシック・パーク/ロストワールド』からの出演であり、最大の見せ場は『ジュラシック・パークⅢ』で訪れるが…歯の無い翼竜なのに歯があったり、不可能かと思われている羽ばたいての飛行をしたり、人を掴んで飛び立ったりと、本来の姿を逸脱した姿となっている。
どの作品においても、悪役的な立ち位置にいる恐竜で暇さえあれば人を襲い、飛べる事を良い事に人間のいる世界へと脱走を繰り返す。恐竜側から見ると”自由の象徴”の様なキャラクター。
ケツァルコアトルス:Quetzalcoatlus
ケツァルコアトルスは白亜紀末であり恐竜の大量絶滅期の直前の時代を生きていた史上最大級の翼竜であり、諸説あるが翼を開ろげた翼開長では最大で18メートルに達するとも言われる。
その巨大な姿から簡単には空を飛ぶことが出来なかった。または離陸までに相当な準備行動があり時間が掛かったと思われていたが、近年の研究では比較的たやすく飛び立つ事が可能であった事が分かっている。
『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズでは未登場の恐竜であるが、2022年公開の『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』で初登場予定。
ディモルフォドン:Dimorphodon
ディモルフォドンはジュラ紀にイギリスを中心に生息していた嘴口竜亜目の翼竜。
全長はおよそ1メートル、最大翼開長は1.4メートルほどプテラノドンの様な有名どころの翼竜と比較すると非常に小型で飛翔能力を有するので体重も軽量級となっている。また、他の翼竜と比較しても大きな頭をもっており、口の中に長い前歯と短い奥歯という2種類の歯を持っていたことが学名の由来となっている。
尾は長く飛行の際の舵取りに利用していたという説があるが、手足は異様に短く、歩行はかなり困難であったと考えられている。体に占める頭と尾の割合が大きく、足が短いので復元図でも映像化でもその姿は何となく不気味に見える恐竜。
『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズでは『ジュラシック・ワールド』で初登場。パーク内の施設「翼竜ドーム」内にプテラノドンと共に飼育されていたが、インドミナス・レックスの乱入により脱走し人を襲うが…ことごとく撃墜される。
そんな出来事があり全滅したかと思われていたが『ジュラシック・ワールド 炎の王国』では無事(?)にオークションに掛けられているのが判明しており絶滅は免れた模様。
モササウルス:Mosasaurus
モササウルスは後期白亜紀に生息した当時の海洋生物の中で食物連鎖の頂点に君臨した水生の爬虫類。ヨーロッパ西部と北アメリカを中心に幅広いエリアに分布していた。
モササウルスは爬虫類でありながら、魚竜の様に水生に適用するべく四肢はヒレ足へ進化しており、体長は最大で17メートルに到達。屈強なアゴを持っており海を泳ぎ回っていたサメやアンモナイト、水性爬虫類を漏れなく捕食していた。
発見される化石からは高確率で同じモササウルスに噛まれた傷が残っており、非常に正確は獰猛であった事が分かる。なお、”モササウルス”という名前を持つ爬虫類は20種以上おり、種の名前としては非常に難解である。
『ジュラシック・パーク/ワールド』シリーズでは『ジュラシック・ワールド』で初登場。映画予告編の時点で、イルカショーを思わせるプールから飛び出しホオジロサメにかぶりつくシーンが世に出回り、一気に知名度を引き上げた。多分パーク内に飼育されている爬虫類の中では陸生のものも含め最強である。ただし、スタッフのお姉さん曰く「シャイで恥ずかしがり屋」
『ジュラシック・ワールド 炎の王国』でも水中で大暴れし生存が確認されており、エンドクレジットでは野生に解き放たれている事が分かる。パークでは3体のモササウルスが飼育されていたが、『ジュラシック・ワールド 炎の王国』で生存している個体数は不明。
よく『ジュラシック・ワールド』に登場しているモササウルスが巨大すぎ…。という内容を見るが、公式サイトで公表されている登場したモササウルスの体長は16.7mであり、映像では大きく見えるが実在のサイズの範疇である。
『ジュラシック・パーク/ワールド』に登場する恐竜一覧
次ページからは、『ジュラシック・パーク/ワールド』に登場する恐竜を一覧で紹介!
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