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酷い…残念…『トゥームレイダーファースト・ミッション』。B級映画だと思って観るススメ。

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2018年公開の『トゥームレイダーファースト・ミッション』。
興行収入は$274,650,803。公式サイトにも「大ヒット!」と記載があり興行的にはうまくいった作品。


新生ララ・クロフトを演じるのは『リリーのすべて』でアカデミー助演女優賞を獲得したアリシア・ヴィキャンデル。

ここまでの事前情報では凄く秀作感があるのだが…個人的には酷いなというのが率直な感想。
この映画は
B級コメディ・アドベンチャー映画だと思って観るべし。そう思って観ると、面白いハズ。
期待しすぎはダメ。まだ観ていない人は是非観てほしい。確実に自分の思っているより3回りぐらい酷い…

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そもそも『トゥームレイダー』ってリメイク?リブート?

出典:Amazon

30代以上の人はアンジェリーナ・ジョリーが演じた『トゥームレイダー』のリメイク/リブートなイメージを思い浮かべるかもしれないが、そもそも元になっているゲーム自体がリブートされているのでその辺は事前に心づもりが必要かもしれない。
1つ言える事は、アンジェリーナ・ジョリーのイメージを持っている人は観る前に、そのイメージを捨てる事から始める事をお勧めします。元になっているゲームのTrailerを観るとイメージしやすいかもしれない。

スクウェア・エニックス

『トゥームレイダーファースト・ミッション』あらすじ

原題:Tomb Raider 監督:ローアル・ユートハウグ 配給:ワーナー・ブラザース 
上映時間:118分 出演者:アリシア・ヴィキャンデル/ドミニク・ウェスト

大学生のララ・クロフト(アリシア・ヴィキャンデル)は、バイク便のライダーとして働いているが、生活はいつもギリギリ。冒険家である父親は彼女が子供のときに行方をくらまし、亡くなっていた。その父の最後の目的地が、日本のどこかにあるとされている神話上の島の伝説の墓だった。ララはその島を探すために冒険に乗り出す。

出典:シネマトゥデイ

ここが変だよ!『トゥームレイダーファースト・ミッション』

ここからは、ツッコみどころを解説していきます。
当たり前ですが…卑弥呼とか邪馬台国についてのツッコみではなく、素直に作品に対してツッコんでいきます。もはや卑弥呼のくだりとか、島の名前が”邪馬台”とか、弥生時代をどう思ってるの??みたいな、そんな事はどうだっていいんです!
狙ってやっているのか。はたまた、天然なのか?皆さんはどう思いますか?
<ネタばれ>を含みますますが、どうぞ読んで頂ければ。

『トゥームレイダーファースト・ミッション』の酷い点①:ララ/謎の回復力

「ゲームがベースになっているから」というと”それまで”ですが…。
まず引っかかるのが、この”謎の回復力”です。
中盤、色々とあって滝壺に落ちるかも…っていタイミングで間一髪でて古いパラシュート見つけて外に飛び出すシーンがあるのですが…

出典:AmazonPrimeVideo

この時、画像の通り”グサッ”と右わき腹に木の枝がガッツリ刺さります。
その直後はヨロヨロと歩いているのですが、シーンが変わると超元気!見えないところでライフ回復するアイテム使った??

『トゥームレイダーファースト・ミッション』の酷い点②:ララ/心の葛藤

今作は”ファースト・ミッション”というだけあって、イギリスに住む普通の女性ララ・クロフトがどのように墓荒らし冒険家になっていくのかを描いており、彼女が初めて人を殺める事による心の葛藤も描かれています。
ちなみにこのシーンは、”酷い点①:謎の回復力”のすぐ直後!!

出典:AmazonPrimeVideo

観ていない人は、この説明だけを聞くと非常に悩み葛藤して、何かをきっかけに吹っ切り強い女性になっていく…みたいなのを想像するかもしれません。

が、この作品においてはそんな展開はありません!!
葛藤”ほぼ”なし!!
初めて人を殺してしまった次の日には、特に理由もなく吹っ切り弓矢でバッサバッサ相手を殺していきます。

しかも、この初めての殺人の理由は連れ戻そうとした人を戻りたくない!という理由だけで殺します。
殺す必要なくない?この作品でいう”普通の女性”って何なんでしょう?凄く怖い…。

多分、冒頭40分をもっと圧縮して心の葛藤をもう少し描いたほうが良かったんじゃないかと…。中国料理屋?の男の子のララに対するドキドキとか不要ですよ。ハイ。

『トゥームレイダーファースト・ミッション』の酷い点③:ララ/武器ぶん投げ

これが個人的には1番笑いました。さすがB級コメディ・アドベンチャー映画!!
映画も終盤、最後の敵ウォルトン・ゴギンズ演じるマサイアス・ヴォーゲルとの闘いに向かうララ!
絶対に負けられない戦いに向けて登山斧を勢いよく取り上げ、マサイアス・ヴォーゲルを走って追いかけます。

出典:AmazonPrimeVideo

で、マサイアスを見つけた瞬間・・・・



\ブン!!/

出典:AmazonPrimeVideo

/ポイっ\

っという訳で、捨てます!何度観ても捨てます!!
最終的にはちゃんと利用とするんですが、なぜ捨てるのか?
画像を観てもらってもわかると思いますが、マサイアスこの時ララに気付いてないんですね。
ララさん、殺すのに躊躇いが無いんだだから不意にザックリいけよ!と…。

『トゥームレイダーファースト・ミッション』の酷い点④:マサイアス一行

邪馬台で卑弥呼の墓を暴くために、日々発掘を行っているマサイアス一行。
7年間。コツコツと無人島で発掘しているのですが…。この一行が凄く効率が悪い。

出典:AmazonPrimeVideo

作業員は、密航者を騙して連れてくる(船で島に入ろうとしたら難破させられるんじゃないの??)か漂流者で、それを統括するのがマサイアスの雇った傭兵達という構成。
地図にも記載がなくい島で作業員を集めるのが、ほぼ運頼みってどういう事よ?
傭兵を雇うお金があるなら、お金で作業員を雇ったほうが効率的じゃないの??

『トゥームレイダーファースト・ミッション』の酷い点⑤:マサイアスが無能

さっきの作業員の話もそうですが、指示をするマサイアスが無能…。
ララが父親の手帳を持ってこなかったら、彼は一生この島で無駄に岩を爆破していた可能性さえあります。

出典:AmazonPrimeVideo

7年間も全く関係ないところを掘り続ける精神力には脱帽ですが、もう少し調べろよと。
トリニティって世界征服的な事を目指す組織でありながら、ララ父の捜査力に負けるって何よと。

『トゥームレイダーファースト・ミッション』の酷い点⑥:父親も無能

もうストーリー序盤の博学感は何だった?というほどに無能。
無能ポイントが多すぎるので、大きく3つのポイントでご紹介します。

まず
1つ目のポイントが、”邪馬台(島)”へのアクセスについて
古地図を観る限り、関門海峡を抜け、紀伊水道を抜けた太平洋上に”邪馬台(島)”はあります。
しかし、親父が選んだ船出の出発地は”香港”!明らかに日本経由 or 台湾経由の方が早い!そして近い。
というか、途中から空路であれば何のリスクもなく向かうことが可能な事も発覚します。
あなた、一応は世界有数の富豪ですよね??空路使えよ!!!

出典:AmazonPrimeVideo

原作ゲームには登場しない、ルー・レン (ダニエル・ウー)が香港から登場するので、作品として色々な配慮とかがあるんでしょうが…。

2つ目のポイントが謎の自己顕示欲。
邪馬台/卑弥呼に関する独自の調査を隠し部屋にまとめて保管しているのはいいのですが…。
もし自分が死んだら、隠し部屋をララに見つけてもらって、そして資料を燃やしてもらおう!そしてビデオムービーを観てもらおう!っていう、自己顕示欲の塊のかまってちゃん。
他所に漏れることを恐れるのであれば、必要ないなら事前に燃やせ。もしくは、鍵とか何も相続するんじゃない。

出典:AmazonPrimeVideo

ちなみに、自分専用の隠し部屋なのに机の上に愛する一人娘の”ララの写真”より大きい自分の写真を飾っちゃうというイタイ人でもある。

そして最後、3つ目のポイントが他者への関心の欠乏
これについては、非常に簡潔。
自分の経営している会社の関連企業ぐらい把握しろ。経営を任せているアナ・ミラーの事ぐらい写真で気付けよ!ってことです。言うに事欠いて
「私は誰かに監視されている…。」じゃないよ!

出典:AmazonPrimeVideo

本当に無能…。

出典:AmazonPrimeVideo

観てる人間、全員同意。みんな知ってる!!!

『トゥームレイダーファースト・ミッション』まとめ

という訳で酷いと思う点、ツッコみたくなる点を思いのまま書かせてもらいました…。
最初にも書いた通り、この『トゥームレイダーファースト・ミッション』についてはB級映画だと思って観ると全然問題ないですし、過去の『トゥームレイダー』からの脱却
(脱却って言いながら、最後は三つ編みに2丁拳銃って過去作品のイメージ引っ張るのは内緒)/2作品目に繋げていく初動の作品と思えば許容できる部分はありますので観る作品が無い時間に余裕のある時にでもどうぞ。

ちなみに『トゥームレイダーファースト・ミッション』については、各種サブスクでも視聴可能!
まだ見ていない方は機会があれば是非。

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