『トップガン』は1986年度の全米No.1ヒット映画で、アメリカ海軍に所属する若きパイロットたちの活躍と天才的戦闘パイロットの恋と成長を描いた80年代を代表する青春アクション映画。今観ても大迫力の米国海軍の全面協力のもと撮られた実写の戦闘シーンなど色褪せない魅力が多く、今なおファンが多い作品です。
更にはトム・クルーズの出世作となっただけでは無く、脇役にメグ・ライアンや『ショーシャンクの空に』(1994)で主演を演じ『ミスティック・リバー』(2003)でアカデミー助演男優賞を受賞したティム・ロビンスも出演しており今見ると非常に豪華な俳優陣が登場しているのも魅力です。
主題歌であるケニー・ロギンス『Danger Zone』も大ヒットし、『トップガン』を観た事が無い人でも、この音楽は聞いたことがあるハズ!
そんな『トップガン』が36年の時を経て『トップガン マーヴェリック』としてスクリーンに帰ってきます。まだ観た事が無い人も、見た事がある人もこの機会に一気に復習してみませんか?
『トップガン』のあらすじ
カリフォルニア州ミラマー海軍航空基地。そこにF-14トムキャットを操るアメリカ海軍の優秀なパイロットの内、更にトップ1%のパイロットを養成するためのエリート訓練学校、通称“トップガン”入りを果たした若きパイロットのマーベリック。
パイロットとしての自信と野望を膨らませ、日々繰り返される厳しい訓練も、同期との競争もパートナーのグースと共にで次々とクリアしていく。しかし野性的な操縦をするマーベリックと正反対の冷静なライバルであるアイスマンは、彼の型破りな操縦を無謀と指摘される。そんな彼が操縦するトムキャットが機材トラブルにより操縦不能となり不慮の事故が発生する。
その一方で、マーべリックは新任の女性教官チャーリーに心奪われて恋に落ちていくのだが、その事故を切っ掛けに彼女との関係にもヒビが入る事になる。不慮の事故を切っ掛けにパイロットとしての自信や未来。恋人まで無くしてしまうマーベリック。彼は果たして悲劇を乗り越え“トップガン”として復帰出来るか…?
『トップガン』の登場人物/キャラクター相関図
『トップガン』に登場する主要なキャラクター相関図は上記の通り。
登場人物は1作品なのでそこまで多くないですが、次作の『トップガン マーヴェリック』を見る上では継投するキャラクターや血縁のある人物もいるので、チェックしてみて下さい。
『トップガン マーヴェリック』のキャラクターは公開前情報のため、公開後更新しますので参考までに見て頂ければ◎
顔は見たことはあるけど誰だっけ?となった人は、下の各キャラクター紹介も合わせて確認ください。
※相関図はクリックで拡大します!
『トップガン』に登場する軍事用語
階級
将官>士官>兵卒に分かれ『トップガン』で名前のあるキャラクターは士官のみ。
士官の中での階級は、大佐>中佐>少佐>大尉>中尉>少尉の順となっている。因みに大佐/少尉も『トップガン』では登場しない。
余談だが、『トップガン マーヴェリック』で再登場するアイスマンは、36年の年月を経て将官の中でもNo.2である海軍大将まで上り詰めている模様。※最上位は元帥。
▼『トップガン』に登場するキャラクターとその階級
階級 | コールサイン | 本名 |
中佐 | スティンガー | トム・ジャーディア |
ヴァイパー | マイク・メットカーフ | |
少佐 | ジェスター | リック・ヘザーリー |
大尉 | マーヴェリック | ピート・ミッチェル |
アイスマン | トム・カザンスキー | |
クーガー | ビル・コーテル | |
チッパー | チャールズ・パイパー | |
中尉 | グース | ニック・ブラッドショウ |
ウルフマン | レオナルド・ウルフ | |
スライダー | ロン・カーナー | |
マーリン | サム・ウェルズ | |
サンダウン | マーカス・ウィリアムズ |
トップガン
アメリカ海軍戦闘機兵器学校(United States Navy Fighter Weapons School、略称:NFWS)の通称。
アメリカ海軍の戦闘機搭乗員養成機関であり、『トップガン』で取り上げられた事で多くの志願者が出たが、NFWSでは映画の台詞を口にすることは「プロ意識に欠ける」とされ、ペナルティとして5ドルの罰金が科せられる時期があったそう。
コールサイン
戦闘機のパイロットは友軍機との交信時に部隊のTACネーム(コードネーム)と呼ばれる渾名で呼び合う習慣があり、アメリカ海軍では愛称をTACネームではなくコールサインと呼んでいる。
この記事でも基本、登場人物は本名ではなく記載はコールサインで統一しています。
レーダー索敵員
F-14(トムキャット) などの航空機の後部座席を占めるレーダー迎撃士官(Radar Intercept Officer )略称RIOの事。『トップガン』に登場する5人のキャラクターはRIOとなっています。
現代では、米海兵隊のF/A-18Dホーネットと米海軍のF/A-18Fスーパーホーネットの後部座席である兵装士官がRIOに相当します。
『トップガン』に登場する軍用機体
トムキャット(F-14 )
グラマン(現ノースロップ・グラマン)社が開発した艦上戦闘機。愛称の“トムキャット”は「雄猫」の意味。
マーベリックを始めとするトップガンの面々が操縦する2人乗りの機体。1974年9月22日から運用が開始され2006年9月22日の退役まで稼働していた。『トップガン』に登場する航空機は基本的に全て実機で撮影され、飛行シーンにも実物のF-14のコクピットが使用されている。
諸元 | 全長 | 18.87m | 性能 | 最大速度 | 2,387km/h |
全高 | 4.88m | 戦闘行動半径 | 1,167km | ||
翼幅 | 19.55m | 航続距離 | 2,741km | ||
翼面積 | 52.49m² | 実用上昇限度 | 17,191m | ||
空虚重量 | 18,191㎏ | 上昇率 | 229m/s | ||
運用時重量 | 22,820kg | 固定武装 | M61A1 20mm機関砲×1 (弾数計676発) | ||
最大離陸重量 | 32,659㎏ |
MiG-28
劇中ではソビエトの開発した詳細不明の新鋭機とされているが、完全に架空の戦闘機。
この機体はアメリカのノースロップ社の製造したF-5E/F (タイガーII) ジェット戦闘機にオリジナルの塗装と架空の国籍表示を施したものであり、ロシアの公共株式会社「ロシア航空機製作会社『MiG』」ではMiG-27の次はMiG-29である。
※この項目の画像や諸元については「F-5E」の記載になります。
諸元 | 全長 | 14.68m | 性能 | 最大速度 | 1,743km/h |
全高 | 4.06m | 戦闘行動半径 | 1,055 km | ||
翼幅 | 8.13m | 航続距離 | 2,483 km | ||
翼面積 | 17.28m2 | 実用上昇限度 | 15,789m | ||
空虚重量 | 4,392kg | 上昇率 | 175m/s | ||
運用時重量 | 6,055kg | 固定武装 | M39A2 20mmリヴォルヴァーカノン×2門(弾薬 各280発) | ||
最大離陸重量 | 11,193kg |
エンタープライズ (CVN-65)
アメリカ海軍の航空母艦。世界初の原子力空母であり、アメリカ海軍の戦闘艦船として最長の1960年9月24日~2012年12月1日の52年という長きの就役年数を持つアメリカ海軍の象徴的空母。愛称は「ビッグE」。
トップガンではマーベリックが最初に配属されていた空母であり、クライマックスの急遽出撃時にもこの母艦から出撃している。
因みに作中ではエンタープライズとされていますが、撮影はレンジャー (CV-61)が使用されています。
諸元 | 全長 | 342.3 m | 性能 | 出力 | 280,000hps |
水線長 | 317.1 m | 最大速力 | 33.6ノット | ||
最大幅 | 77.7 m | 搭載機 | 84機 | ||
水線幅 | 40.5 m | 兵装 | ファランクスCIWS×2基 シースパロー8連装発射機×2基 RAM 21連装発射機×2基 |
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吃水 | 11.3 m | ||||
主機 | 蒸気タービン |
『トップガン』の主要登場人物・キャラクター
『トップガン』に登場する主要なキャラクターの総勢15名の紹介をしていきますが、文字数の都合上、次ページで解説します!お手数ですが次ページにどうぞ!!
コメント
トップガンマーヴェリックで出てくる、ジーン・ルイザ・ケリーはキャロルではなくアイスマンの奥さん、サラ・カザンスキーですね。
こちら有難う御座います!
事前内容ママでしたので修正しております。